「平成」が始まったのは1989年。日本がバブル景気に沸いたその年、日経平均株価も過去最高値となる3万8915円をつけた。そして今、2019年に平成から新たな元号へと変わる前に、株式市場に再び巨大なバブルがやって来ようとしている。
海外に目を向ければ、NYダウが史上初の2万ドルに到達するなど、世界の株式市場はリスクオンの姿勢を強めているが、この株価上昇が単に「トランプ相場」によるものだと考えるのは大きな間違いだ。グローバルリンクアドバイザーズ代表・戸松信博氏はこう語る。
「主要各国の経済指標を見ると、すべて昨年半ばに底を打って上昇基調に転じています。これはトランプ大統領誕生など誰も予想しなかった時期であり、現在の株高が『トランプ相場』を機に始まったものでないことは明らかです」
経済指標の底打ち反転の背景にあるのは、世界的な「金融緩和+財政出動」の流れだ。「その流れに乗って、債券から株への『グレートローテーション(大転換)』が起こることで世界的なバブルも期待できる状況」(戸松氏)だという。
この「平成ラストバブル」を私たち投資家が最大限享受するためにはどうすればよいのか。戸松氏は、日経平均の2倍の値動きと連動する「日経平均レバレッジ上場投信」(1570)の他、成長力や利益率が高く、上場来高値や年初来高値を更新している銘柄に注目する。3月1日発売の『マネーポスト』春号では、戸松氏をはじめ、並み居る投資のプロフェッショナルたちが「株価10倍」も期待できる大化け株の数々をピックアップしているので、ぜひ参考にしてほしい。
※週刊ポスト2017年3月10日号