国際情報

慰安婦も竹島も「冷静に対応しなければ損をするのは韓国」

竹島に上陸した韓国の女子学生 Yonhap/AFLO

 まるで断交を望むかのように、反日に明け暮れる韓国。2015年の慰安婦問題日韓合意は案の定、反故にされた。韓国の国民は、本当に「日本との決別」を望んでいるのか。まずは「反日」の象徴である慰安婦・竹島両問題をどう考えるか。記者のストレートな問いかけに、多くの韓国人が戸惑い、険しい表情を浮かべた。

「韓国は被害国で日本は加害国。歴史的にその構図は揺るがない。日本が過去について反省するまで、韓国は一歩も引くべきではない」(40代男性・自営業)

「日本の教科書に『竹島は日本の領土』と記載されていることについても強く批判すべき」(20代男性・大学生)

 だが、取材を続けていると「匿名」を絶対条件に率直かつ複雑な思いを明かす人も現れはじめた。

「個人的には、慰安婦問題も独島(竹島の韓国側の呼称)も忘れて歴史を前進させねばと思う。韓国は経済的にも厳しくなっているし、未来志向の姿勢が必要でしょう」(60代女性・主婦)

「歴史認識の溝は埋められないが、冷静に対応しなければ損をするのは韓国。韓国政府に理論と戦略で対応しようという発想がないのが悲しい。反日を煽れば国がまとまると考える韓国の政治家は、国民をバカにしているのではないか」(30代男性・会社員)

「元慰安婦の証言だけに頼り、韓国の歴史認識がすべて正しいと言い切るのは危険だと思う」(20代男性・アルバイト)

「国益を考えれば、過去は過去として割り切って良いのではないか。そんなこと公の場では言えないけど……」(70代男性・無職)

 歴史問題では譲歩できないが、このままでは国が立ち行かなくなる、そう考える人は少なくないようだ。

※SAPIO2017年4月号

関連キーワード

関連記事

トピックス

交際が報じられた赤西仁と広瀬アリス
《赤西仁と広瀬アリスの海外デートを目撃》黒木メイサと5年間暮らした「ハワイ」で過ごす2人の“本気度”
NEWSポストセブン
世界選手権東京大会を観戦される佳子さまと悠仁さま(2025年9月16日、写真/時事通信フォト)
《世界陸上観戦でもご着用》佳子さま、お気に入りの水玉ワンピースの着回し術 青ジャケットとの合わせも定番
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン
身長145cmと小柄ながら圧倒的な存在感を放つ岸みゆ
【身長145cmのグラビアスター】#ババババンビ・岸みゆ「白黒プレゼントページでデビュー」から「ファースト写真集重版」までの成功物語
NEWSポストセブン
『徹子の部屋』に月そ出演した藤井風(右・Xより)
《急接近》黒柳徹子が歌手・藤井風を招待した“行きつけ高級イタリアン”「40年交際したフランス人ピアニストとの共通点」
NEWSポストセブン
和紙で作られたイヤリングをお召しに(2025年9月14日、撮影/JMPA)
《スカートは9万9000円》佳子さま、セットアップをバラした見事な“着回しコーデ” 2日連続で2000円台の地元産イヤリングもお召しに 
NEWSポストセブン
高校時代の青木被告(集合写真)
《長野立てこもり4人殺害事件初公判》「部屋に盗聴器が仕掛けられ、いつでも悪口が聞こえてくる……」被告が語っていた事件前の“妄想”と父親の“悔恨”
NEWSポストセブン
世界的アスリートを狙った強盗事件が相次いでいる(時事通信フォト)
《イチロー氏も自宅侵入被害、弓子夫人が危機一髪》妻の真美子さんを強盗から守りたい…「自宅で撮った写真」に見える大谷翔平の“徹底的な”SNS危機管理と自宅警備体制
NEWSポストセブン
鳥取県を訪問された佳子さま(2025年9月13日、撮影/JMPA)
佳子さま、鳥取県ご訪問でピンクコーデをご披露 2000円の「七宝焼イヤリング」からうかがえる“お気持ち”
NEWSポストセブン
長崎県へ訪問された天皇ご一家(2025年9月12日、撮影/JMPA)
《長崎ご訪問》雅子さまと愛子さまの“母娘リンクコーデ” パイピングジャケットやペールブルーのセットアップに共通点もおふたりが見せた着こなしの“違い”
NEWSポストセブン
ウクライナ出身の女性イリーナ・ザルツカさん(23)がナイフで切りつけられて亡くなった(Instagramより)
《監視カメラが捉えた残忍な犯行》「刺された後、手で顔を覆い倒れた」戦火から逃れたウクライナ女性(23)米・無差別刺殺事件、トランプ大統領は「死刑以外の選択肢はない」
NEWSポストセブン
国民に笑いを届け続けた稀代のコント師・志村けんさん(共同通信)
《恋人との密会や空き巣被害も》「売物件」となった志村けんさんの3億円豪邸…高級時計や指輪、トロフィーは無造作に置かれていたのに「金庫にあった大切なモノ」
NEWSポストセブン