芸能

ビートたけしが語る「震災ボランティアと偽善の境界線」

「名乗るほどのモンじゃねェよ」と去るのが粋

 東日本大震災から6年が経った。震災関連のニュースは少なくなってきているが、復興はいまだ半ばという地域が多いのも現実だ。3.11に限らず、災害が起こった際に必ずと言っていいほど議論になるのが「ボランティア」の話だ。高額寄付や炊き出しを行う著名人・タレントの姿が盛んに報じられる一方で、それらがネット上などでは「偽善だ」と叩かれることも増えてきた。この現状について、ビートたけし氏は自著『テレビじゃ言えない』(小学館新書)の中で、こんな見解を述べている。

  * * *
 そもそも寄付もボランティアも自分の意思でやることなんで、他人や世間がアレコレ言うべきことじゃない。いくら売名だと言われようと、身銭を切っているのは事実だ。寄付自体が立派なことなのは間違いないよ。

 だけど、そもそもなぜ「誰がいくら寄付したか」みたいな情報がここまで世間に知れ渡っているのかって疑問はある。昔から寄付だとかボランティアってのは、世間にバレないようにコッソリやるのが当たり前で、それが美徳だったと思うけどな。寄付するのはかまわネェけど、「私は寄付しました」っておおっぴらに名乗るのは、何だか違う感じがするね。

 ニッポン人の「粋」ってのは、昔からそういうもんだったはずだぜ。時代劇なんか観てたってそうじゃない。人助けをして「おじさん、お名前は?」って聞かれても、「名乗るほどのもんじゃねェよ」って去っていくのがいい話だったわけ。誰かを助けるときには「オレからカネをもらったなんて絶対に言うなよ。みっともないから」っていうのが基本だったんだよな。

 それが今じゃ、振込用紙をネットにアップして「寄付しました〜」ってアピールしてるバカがいる。せっかくいいことしてるのに、あんまり下品だから損しちゃうんだよね。

 そもそもボランティアってのは「気持ち」が大事なはずだからさ。「500万円」なら褒められて、「50円」だったらバカにされるってもんでもない。スポーツ新聞やらで、有名人の寄付の額がガンガン報じられるのも、なんか違うぞって気がするね。

 そういえば東日本大震災のときの寄付って、キチンと被災者のために使われてるんだろうか。オイラもそれなりに寄付したけど、その使い途がどうなってるのかまったくわからない。慈善団体にはもうちょっとわかりやすくカネの行方を教えてほしいもんだよな。じゃないと、今後同じようなことがあったときに「あれじゃあ役に立つのかわからない」「誰かが途中で抜いてるんじゃないか」って思われちゃうよ。

※ビートたけし/著『テレビじゃ言えない』(小学館新書)より

トピックス

WEST.中間淳太(37)に熱愛が発覚、お相手は“バスり”ダンスお姉さんだ
《デートはカーシェアで》“セレブキャラ”「WEST.」中間淳太と林祐衣の〈庶民派ゴルフデート〉の一部始終「コンビニでアイスコーヒー」
NEWSポストセブン
犯行の理由は「〈あいつウザい〉などのメッセージに腹を立てたから」だという
「凛みたいな女はいない。可愛くて仕方ないんだ…」事件3週間前に“両手ナイフ男”が吐露した被害者・伊藤凛さん(26)への“異常な執着心”《ガールズバー店員2人刺殺》
NEWSポストセブン
Aさんは和久井被告の他にも1億円以上の返金を求められていたと弁護側が証言
【驚愕のLINE文面】「結婚するっていうのは?」「うるせぇ、脳内下半身野郎」キャバ嬢に1600万円を貢いだ和久井被告(52)と25歳被害女性が交わしていた“とんでもない暴言”【新宿タワマン殺人・公判】
NEWSポストセブン
WEST.中間淳太(37)に熱愛が発覚、お相手は“バスり”ダンスお姉さんだ
《独特すぎるゴルフスイング写真》“愛すべきNo.1運動音痴”WEST.中間淳太のスイングに“ジャンボリお姉さん”林祐衣が思わず笑顔でスパルタ指導
NEWSポストセブン
食欲が落ちる夏にぴったり! キウイは“身近なスーパーフルーツ・キウイ”
《食欲が落ちる夏対策2025》“身近なスーパーフルーツ”キウイで「栄養」と「おいしさ」を気軽に足し算!【お手軽夏レシピも】
NEWSポストセブン
和久井被告が法廷で“ブチギレ罵声”
「どうぞ!あなた嘘つきですね」法廷に響いた和久井被告(45)の“ブチギレ罵声”…「同じ目にあわせたい」メッタ刺しにされた25歳被害女性の“元夫”の言葉に示した「まさかの反応」【新宿タワマン殺人・公判】
NEWSポストセブン
遠野なぎこと愛猫の愁くん(インスタグラムより)
《寝室はリビングの奥に…》遠野なぎこが明かしていた「ソファでしか寝られない」「愛猫のためにカーテンを開ける生活」…関係者が明かした救急隊突入時の“愁くんの様子”
NEWSポストセブン
山下市郎容疑者(41)が犯行の理由としている”メッセージの内容”とはどんなものだったのか──
「『包丁持ってこい、ぶっ殺してやる!』と…」山下市郎容疑者が見せたガールズバー店員・伊藤凛さんへの”激しい憤り“と、“バー出禁事件”「キレて暴れて女の子に暴言」【浜松市2人刺殺】
NEWSポストセブン
目を合わせてラブラブな様子を見せる2人
《おへそが見える私服でデート》元ジャンボリお姉さん・林祐衣がWEST.中間淳太とのデートで見せた「腹筋バキバキスタイル」と、明かしていた「あたたかな家庭への憧れ」
NEWSポストセブン
先場所は東小結で6勝9敗と負け越した高安(時事通信フォト)
先場所6勝9敗の高安は「異例の小結残留」、優勝争いに絡んだ安青錦は「前頭筆頭どまり」…7月場所の“謎すぎる番付”を読み解く
週刊ポスト
アパートで”要注意人物”扱いだった山下市郎容疑者(41)。男が起こした”暴力沙汰”とは──
《オラオラB系服にビッシリ入れ墨 》「『オマエが避けろよ!』と首根っこを…」“トラブルメーカー”だった山下市郎容疑者が起こした“暴力トラブル”【浜松市ガールズバー店員刺殺事件】
NEWSポストセブン
WEST.中間淳太(37)に熱愛が発覚、お相手は“バスり”ダンスお姉さんだ
《熱愛ツーショット》WEST.中間淳太(37)に“激バズダンスお姉さん”が向けた“恋するさわやか笑顔”「ほぼ同棲状態でもファンを気遣い時間差デート」
NEWSポストセブン