1.人は同じものを見ていても、望む方向で受け止め方が180度変わる

 証人喚問のテレビ中継を見ながらツイッターなどのSNSをのぞいていたところ、同じ質問者に対して「こいつ、グダグダだな」という声もあれば「さすが、鋭く切り込んでるな」という正反対の声もありました。全体の印象も「安倍首相側がいよいよ追いつめられた」と言っている人もいれば、「籠池のおっさんのうさん臭さが浮き彫りになった」と言っている人もいます。

 同じものを見ても、人によって受け止め方がまったく違うんだなと、あらためて思い知らされました。人間が抱く印象なんて、しょせんその程度のもの。身近な人に対する評価やトラブルに対するジャッジも、別の角度から見たらまったく逆の結論になるかもしれません。「自分の考えや気持ちなんてアテにならない」という謙虚さを常に忘れないようにしましょう。

2.発言にことわざを織り交ぜると、余裕や自信があるように見える

 昨日の証人喚問で、聞いたときは思わず吹き出してひときわ印象に残ったのが、籠池氏の「事実は小説よりも奇なりであります」という発言。民進党の枝野幸男議員が「昭恵夫人がわたしたという100万円は、籠池氏側が講演料として用意していたものだろう」と言っている評論家がいるが、どうなのかと尋ねたところ、こう前置きして「私が申し上げていることが正(ただ)しゅうございます」と答えました。

 籠池氏の言うことが真実かどうかは、まだわかりません。それはさておき、証人喚問という緊迫した状況で、発言にことわざを織り交ぜてきたのはビックリでした。そうすることで余裕や自信があるように見える効果は、少なからずあったと言えるでしょう。

 このノウハウは、会社生活でも活用できそうです。大事な仕事が予定通りに進んでいなくて、しびれを切らした上司に「あの件、どうなってるんだ!」と詰め気味に尋ねられたら、まずは落ち着いた口調で「事実は小説より奇なりであります」とひと言。続けて「なんと、まだ完成のめどが立っていません」と言えば……余計に怒られますね。

関連キーワード

関連記事

トピックス

中居の女性トラブルで窮地に追いやられているフジテレビ(右・時事通信フォト)
【独占直撃】元フジテレビアナAさんが中居正広氏側の“反論”に胸中告白「これまで聞いていた内容と違うので困惑しています…」
NEWSポストセブン
「全国赤十字大会」に出席された雅子さま(2025年5月13日、撮影/JMPA)
《愛子さまも職員として会場入り》皇后雅子さま、「全国赤十字大会」に“定番コーデ“でご出席 知性と上品さを感じさせる「ネイビー×白」のバイカラーファッション
NEWSポストセブン
不倫報道の渦中、2人は
《憔悴の永野芽郁と夜の日比谷でニアミス》不倫騒動の田中圭が舞台終了後に直行した意外な帰宅先は
NEWSポストセブン
違法薬物を所持したとして職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(Instagramより)
〈シ◯ブ中なわけねいだろwww〉レースクイーンにグラビア…レーサム元会長と覚醒剤で逮捕された美女共犯者・奥本美穂容疑者(32)の“輝かしい経歴”と“スピリチュアルなSNS”
NEWSポストセブン
富山県アパートで「メンズエステ」と称し、客に性的なサービスを提供したとして、富山大学の准教授・滝谷弘容疑者(49)らが逮捕(HPより)
《現役女子大生も在籍か》富山大・准教授が逮捕 月1000万円売り上げる“裏オプあり”の違法メンエス 18歳セラピストも…〈95%以上が地元の女性〉が売り
NEWSポストセブン
永野芽郁のCMについに“降板ドミノ”
《永野芽郁はゲッソリ》ついに始まった“CM降板ドミノ” ラジオ収録はスタッフが“厳戒態勢”も、懸念される「本人の憔悴」【田中圭との不倫報道】
NEWSポストセブン
スタッフの対応に批判が殺到する事態に(Xより)
《“シュシュ女”ネット上の誹謗中傷は名誉毀損に》K-POPフェスで韓流ファンの怒りをかった女性スタッフに同情の声…運営会社は「勤務態度に不適切な点があった」
NEWSポストセブン
現行犯逮捕された戸田容疑者と、血痕が残っていた犯行直後の現場(時事通信社/読者提供)
《動機は教育虐待》「3階建ての立派な豪邸にアパート経営も…」戸田佳孝容疑者(43)の“裕福な家庭環境”【東大前駅・無差別切りつけ】
NEWSポストセブン
未成年の少女を誘拐したうえ、わいせつな行為に及んだとして、無職・高橋光夢容疑者(22)らが逮捕(知人提供/時事通信フォト)
《10代前半少女に不同意わいせつ》「薬漬けで吐血して…」「女装してパキッてた」“トー横のパンダ”高橋光夢容疑者(22)の“危ない素顔”
NEWSポストセブン
“激太り”していた水原一平被告(AFLO/backgrid)
《またしても出頭延期》水原一平被告、気になる“妻の居場所”  昨年8月には“まさかのツーショット”も…「子どもを持ち、小さな式を挙げたい」吐露していた思い
NEWSポストセブン
露出を増やしつつある沢尻エリカ(時事通信フォト)
《過激な作品において魅力的な存在》沢尻エリカ、“半裸写真”公開で見えた映像作品復帰への道筋
週刊ポスト
憔悴した様子の永野芽郁
《憔悴の近影》永野芽郁、頬がこけ、目元を腫らして…移動時には“厳戒態勢”「事務所車までダッシュ」【田中圭との不倫報道】
NEWSポストセブン