国内

籠池泰典氏の証人喚問から学んでおきたい「3つの教訓」

証人喚問での教訓(写真:アフロ)

 日本中がテレビの前に釘付けになった「籠池証人喚問」。大人力コラムニストの石原壮一郎氏は、「大人として気をつけたい3つの教訓があった」と語る。

 * * *
 安倍首相や昭恵夫人を応援している人も毛嫌いしている人も、どちらにとっても「何を言い出すのだろう」と手に汗握る展開でした。3月23日に参議院と衆議院の両方で行なわれた、森友学園理事長・籠池泰典氏の国会証人喚問。いろいろな争点について、与野党それぞれの議員がそれぞれの立場から質問をぶつけました。

 昭恵夫人からの寄付があったのか、稲田防衛大臣とは仲良しなのか、国有地の払い下げや学校設立の認可の過程で、誰がどう関わったのか。真相はよくわからないし、おそらくずっとうやむやのままでしょう。結局は、けっして清廉潔白じゃない同士が、泥をなすり合っている構図に見えます。どっちの泥のほうが汚くなくて、どっちの味方をしたほうが賢そうに見えるかという虚しい議論に、ドヤ顔で参戦しても仕方ありません。

 やじ馬はやじ馬らしく、せっかくの面白い見世物から何を学べるかを考えることにしましょう。人生や政治生命を賭けて必死で戦っている当事者にしてみたら、何をノンキなことをと怒られそうですけど、関係ない人たちがネットなどで目を吊り上げて議論するのも、しょせんはノンキな行為という点では似たようなものです。

 どっちの味方でもないと前置きしつつ、今回の「籠池証人喚問騒動」から、大人として覚えておきたい教訓を見い出してみました。この3つです。

1.人は同じものを見ていても、望む方向で受け止め方が180度変わる

2.発言にことわざを織り交ぜると、余裕や自信があるように見える

3.どんな場合も「失うものは何もない状態」に追いつめてはいけない

関連キーワード

関連記事

トピックス

《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
大阪桐蔭野球部・西谷浩一監督(時事通信フォト)
【甲子園歴代最多勝】西谷浩一監督率いる大阪桐蔭野球部「退部者」が極度に少ないワケ
NEWSポストセブン
がんの種類やステージなど詳細は明かされていない(時事通信フォト)
キャサリン妃、がん公表までに時間を要した背景に「3人の子供を悲しませたくない」という葛藤 ダイアナ妃早逝の過去も影響か
女性セブン
創作キャラのアユミを演じたのは、吉柳咲良(右。画像は公式インスタグラムより)
『ブギウギ』最後まで考察合戦 キーマンの“アユミ”のモデルは「美空ひばり」か「江利チエミ」か、複数の人物像がミックスされた理由
女性セブン
30年来の親友・ヒロミが語る木梨憲武「ノリちゃんはスターっていう自覚がない。そこは昔もいまも変わらない」
30年来の親友・ヒロミが語る木梨憲武「ノリちゃんはスターっていう自覚がない。そこは昔もいまも変わらない」
女性セブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
大谷翔平の通訳・水原一平氏以外にもメジャーリーグ周りでは過去に賭博関連の騒動も
M・ジョーダン、P・ローズ、琴光喜、バド桃田…アスリートはなぜ賭博にハマるのか 元巨人・笠原将生氏が語る「勝負事でしか得られない快楽を求めた」」
女性セブン
”令和の百恵ちゃん”とも呼ばれている河合優実
『不適切にもほどがある!』河合優実は「偏差値68」「父は医師」のエリート 喫煙シーンが自然すぎた理由
NEWSポストセブン
大谷翔平に責任論も噴出(写真/USA TODAY Sports/Aflo)
《会見後も止まらぬ米国内の“大谷責任論”》開幕当日に“急襲”したFBIの狙い、次々と記録を塗り替えるアジア人へのやっかみも
女性セブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン