「使用すると劇的に症状が緩和されますが、完治するわけではないので、使用を継続する必要があります。ただし、2、3年すると約40%近く治療効果が低下します。今夏には新しいタイプの抗TNFα抗体製剤や、まったく新しい作用機序の薬も発売予定なので、それらをうまく使うことでコントロールしていく必要があります」(鈴木教授)
早く診断して早期に治療を開始すると後の経過がよいことがわかっている。小中学生で下痢などが長く続き、なかなか診断がつかない場合は専門医を受診し、大腸だけでなく、小腸の画像診断を受けることも重要だ。
●取材・構成/岩城レイ子
※週刊ポスト2017年4月7日号