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「ソニーとどちらが大きい会社?」と海外で聞かれた「東光舎」

最終工程で切れ味を確認。販売総数は100万丁を超える

 誰もが知る大企業だけが、世界を舞台に戦っているわけではない。世界シェアトップを誇る中小企業は国内に数多く存在する。理美容ハサミでトップを走るのが、東京都文京区の東光舎だ。

 世界の理美容ハサミ市場でその名を知られるきっかけになったのは、美容界の革命児ヴィダル・サスーンだった。1970年代半ば、ロンドンにあるサスーンの美容学校に入学した日本人美容師が持つ同社のハサミを学校の講師が気に入り、評判が口コミで世界中に広がった。

「当時、ソニーが全盛時でしたが、うちのブランド名『JOEWELL』も負けてなく、当社の会長が『ソニーとどちらが大きい会社なのか』と聞かれたそうです」(井上研司社長)

 現在70%が海外向けで世界50か国以上に輸出、特にヨーロッパで高いシェアを誇る。月産4000丁、これまでの販売総数は100万丁を超える。光に当て刃先の形を確認。2枚の刃が微妙に重なるように0.1ミリの精度で調整している。

■取材・文/小野雅彦 ■撮影/内海裕之

※週刊ポスト2017年4月14日号

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