博多で6日間、六本木で10日間の計16日、148蔵が参加することになるこのイベント。ここに出店できるのは、すべて中田氏が自ら飲んで美味しいと思った酒蔵だけだ。
「日本酒がおもしろいのは、毎年天候などによって味が変わること。使う酒米や酵母にもブームがあって、ファッションのようにどんどん変化している。
逆にいえば、有名だから、去年美味しかったからといって、今年も美味しいとは限らないんです。だから毎年ちゃんと自分で飲んで、参加する酒蔵を決めるようにしています」
◆なかた・ひでとし/1977年、山梨県出身。日本、イタリア、イギリスでサッカー選手として活躍。W杯には3大会連続出場。2006年に現役引退後は国内外の旅を続け、日本文化復興や東日本大震災の復興などを目的としたチャリティー活動を行なう。2016年「JAPAN CRAFT SAKE COMPANY」を設立。国内外で日本酒イベントを行なうなど伝統文化・工芸の普及を目指して活動中。4月7日より東京・六本木ヒルズアリーナにて『クラフト サケ ウィーク』を開催。全国から中田氏自身が選んだ100種類の酒を楽しむことができる。詳細はhttp://craftsakeweek.com/まで。
撮影■岡村昌宏 取材・文■川上康介
※週刊ポスト2017年4月14日号