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手術衣が「白衣」から「青衣」になった理由は?

「手術衣」のウエストはゴムや紐で縛るタイプが主流

 多くの企業が入社式を行なうこの季節。新しい制服に袖を通した時の初々しい気持ちを思い出す読者も多いのではないだろうか。いつの時代も働く人たちの一番身近にあり、その仕事を支えてきたパートナー、それが「仕事服」である。

 色や形だけでなく、細部に至るまで凝らされた多くの工夫や秘密を探ってみた──。

 医師や看護師が着る白衣の色はその名の通り「白」だが、外科医の「手術衣」は青か緑が定番だ。メディカルウェア大手のナガイレーベン、今井一誠氏の解説。

「手術時、医師は体内の血管や臓器など『赤色』を見続けます。その状態で白い物を見ると、色残像が起こり、白の反対色である青や緑のシミが視野を覆ってチカチカしてしまう。この現象を軽減させるため、青や緑が採用されています」

 手術室のベッドカバーや壁、床なども青や緑に統一されている場合が多い。

 手術時には膝下までの「手術ガウン」を着る。手首が出ないように手袋はガウンの袖の上にかぶせ、汗が落ちないように帽子で額もすっぽり隠す。

「ガウンは血液や体液が付着しにくい素材を使用しています。滅菌処理できる専門の業者がクリーニングします」(前出・今井氏)

※週刊ポスト2017年4月14日号

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