対照的に日本では、金子千尋(33、オリックス)、杉内俊哉(36、巨人)の4年20億円、内海哲也(34、巨人)の4年16億円、松坂大輔(36、ソフトバンク)の3年12億円など投手の大型契約が目立つが、たしかに多くの選手が複数年契約の期間中にケガや不調に苦しんでいる。
その点、メジャーではよりシビアな視点から査定が行なわれているといえそうであり、「野手のほうが稼げる」状況が生まれているのだ。
実際、前出のA・ロッドは生涯に2度も10年契約を結んでいる。2度目の10年契約を交わしたのが32歳(2007年)である。
大谷が打者としても投手としてもメジャーで最高級の評価を受けられるとすれば、投手なら契約総額200億円のところ、打者なら300億円を稼ぎ出せるということになる。
撮影■山崎力夫
※週刊ポスト2017年4月21日号