国内

亀井静香氏「米中露のよこしま要求受けながら国益守る覚悟」

安倍首相の「兄貴分」を自任する亀井氏

 ドナルド・トランプ米大統領との親密さを内外にアピールした安倍外交は、賛否両論だ。片やこれで日米同盟は担保されたと手放しで称え、片やあれではアメリカの言いなり、つまりは“ポチ外交”だ、と批判する。

 さて、安倍晋三首相の理解者でありながら、日本の従米外交には厳しい亀井静香代議士は、どう見るか。

 * * *
 アメリカが日本の軍事基地を好き放題に使っているのは事実だ。沖縄だけでなく、東京都のど真ん中にも横田基地があり、他にも厚木など首都圏は基地だらけだ。しかも米兵に対する司法権は地位協定で極端に認められていない。日米関係はきわめて片務的で日本はアメリカの従属国のようだ。

 今はミサイル防衛の時代だ。昔のように「ヤアヤア我こそは」という「人対人」の戦いではなく、対北防衛網さえ築けばいくつかの米軍基地は不要になる。米軍基地の縮小や地位協定改定も含め、この先は新時代に即した日米協力体制を築くべきだ。

 カウボーイの国であるアメリカには与しやすい面もある。今はトランプ大統領という、狙撃の下手なカウボーイが拳銃をグルグル振り回して周囲を脅しているが、日本は拳銃の動きに惑わされず、逆にピストルを喉元に突きつければいい。その意味でも晋三総理が最初に友好的な場面を演出したのはいいことだ。忠犬ほど相手の懐に近づける。

 つまりは首元に噛みつける位置にいるのだから、今後、アメリカが無茶な要求を出したら躊躇せず噛みつく姿勢を見せればいい。ただ俺が心配なのは、晋三総理の取り巻き連中だよ。

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