高級食材として知られるフカヒレは美容や滋養強壮に良いとされているが、デメリットもあるとする指摘もある。米国ボストン在住の内科医・大西睦子氏が言う。

「米国のマイアミ大学医学部の研究者らが、2012年にフカヒレに『β-メチルアミノ-L-アラニン』という神経毒が含まれていることを報告しています。この神経毒を摂取すると、アルツハイマー病や筋萎縮性側索硬化症の発症リスクが高まります」

 筋萎縮性側索硬化症は、脳や末梢神経からの命令を筋肉に伝える運動ニューロン(運動神経細胞)が侵される病気で、発症から3~5年で呼吸筋麻痺により死亡するケースもある。治癒のために有効な治療法は確立されておらず、難病に指定されている。フカヒレスープのフカヒレを残すのはためらってしまうところだが、医学的な事実は受け入れておくしかない。

※週刊ポスト2017年4月28日号

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