ビジネス

空き家問題 「月額100円管理」で近隣クレーム対応可能

空き家管理代行サービスは月額100円から

 現在、日本全国で問題となっているのは増える空き家だ。総務省の調べによると、日本の空き家軒数は約820万戸(2013年時点)で、これは日本の全住宅のうち7軒に1軒に相当する。少しでも空き家を減らそうと、2015年5月に制定されたのが通称「空き家対策特別措置法」。これにより、固定資産税などが大幅アップされる可能性もあり、今やただ持っているだけでは“負の資産”となりかねないのだ。

 そんな空き家といえども、思い出の詰まった家は手放したくないという人も多いだろう。しかし、管理したくても、住んでいる場所が遠すぎて管理できないというケースも。

 そういった事情で空き家を管理できない場合、外部に委託する方法がある。例えば、空家・空地管理センターでは、管理を代行する「空き家管理サービス」を提供している(詳細は下記参照)。空家・空地管理センターの上田真一さんが説明する。

「『月額100円管理』のメリットは、近隣住民からのクレーム対応と定期巡回です。市区町村による、特定空き家の査定は、周辺住民のクレームによって行われるため、『この家は問題がある』と、周りから目をつけられないことが重要。ですから、クレーム対応と定期巡回は最低限やるべき」

 ただし、問題点を報告しても対策を取らなければ意味がない。報告を受けたらすぐ修繕するなど、普段は人任せでも“自分も管理している”という意識を持つことが大切だという。

◆空き家管理代行サービス
(NPO法人空家・空地管理センターの例)

【月額100円管理】
●目視で外観のチェック
●クレームの一時対応
●写真つき巡回報告書
●管理看板を設置

【空き家4000円~、空地2000円~の管理】
*上記「100円管理」のサービスに加え、以下も。
●通気換気
●庭木確認
●雨漏り点検
●近隣挨拶
●室内と建物の点検
●蛇口の通水
●庭のゴミ処理
●ポスト掃除

※女性セブン2017年5月4日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト
10月16日午前、40代の女性歌手が何者かに襲われた。”黒づくめ”の格好をした犯人は現在も逃走を続けている
《ポスターに謎の“バツ印”》「『キャー』と悲鳴が…」「現場にドバッと血のあと」ライブハウス開店待ちの女性シンガーを “黒づくめの男”が襲撃 状況証拠が示唆する犯行の計画性
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
公金還流疑惑がさらに発覚(藤田文武・日本維新の会共同代表/時事通信フォト)
《新たな公金還流疑惑》「維新の会」大阪市議のデザイン会社に藤田文武・共同代表ら議員が総額984万円発注 藤田氏側は「適法だが今後は発注しない」と回答
週刊ポスト
初代優勝者がつくったカクテル『鳳鳴(ほうめい)』。SUNTORY WORLD WHISKY「碧Ao」(右)をベースに日本の春を象徴する桜を使用したリキュール「KANADE〈奏〉桜」などが使われている
《“バーテンダーNo.1”が決まる》『サントリー ザ・バーテンダーアワード2025』に込められた未来へ続く「洋酒文化伝承」にかける思い
NEWSポストセブン
“反日暴言ネット投稿”で注目を集める中国駐大阪総領事
「汚い首は斬ってやる」発言の中国総領事のSNS暴言癖 かつては民主化運動にも参加したリベラル派が40代でタカ派の戦狼外交官に転向 “柔軟な外交官”の評判も
週刊ポスト
黒島結菜(事務所HPより)
《いまだ続く朝ドラの影響》黒島結菜、3年ぶりドラマ復帰 苦境に立たされる今、求められる『ちむどんどん』のイメージ払拭と演技の課題 
NEWSポストセブン
超音波スカルプケアデバイスの「ソノリプロ」。強気の「90日間返金保証」の秘密とは──
超音波スカルプケアデバイス「ソノリプロ」開発者が明かす強気の「90日間全額返金保証」をつけられる理由とは《頭皮の気になる部分をケア》
NEWSポストセブン
公職上の不正行為および別の刑務所へ非合法の薬物を持ち込んだ罪で有罪評決を受けたイザベル・デール被告(23)(Facebookより)
「私だけを欲しがってるの知ってる」「ammaazzzeeeingggggg」英・囚人2名と“コッソリ関係”した美人刑務官(23)が有罪、監獄で繰り広げられた“愛憎劇”【全英がザワついた事件に決着】
NEWSポストセブン
三田寛子(時事通信フォト)
「あの嫁は何なんだ」「坊っちゃんが可哀想」三田寛子が過ごした苦労続きの新婚時代…新妻・能條愛未を“全力サポート”する理由
NEWSポストセブン
大相撲九州場所
九州場所「17年連続15日皆勤」の溜席の博多美人はなぜ通い続けられるのか 身支度は大変だが「江戸時代にタイムトリップしているような気持ちになれる」と語る
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 高市首相「12.26靖国電撃参拝」極秘プランほか
「週刊ポスト」本日発売! 高市首相「12.26靖国電撃参拝」極秘プランほか
NEWSポストセブン