カマキリ先生がガサガサと動くと、飛び出す昆虫。鋭い目線で「これはトノサマですよ」「(トノサマは)バッタの中で一番跳ぶね」とうれしそうに追い回すカマキリ先生だが、なかなかトノサマは捕まらない。スタジオで子カマキリに捕獲失敗を指摘されると、「カマキリの格好をしていたから警戒された」などと言い出し、「チョアー!!」と威嚇までして子カマから「威嚇してもダメですよ」と呆れられる始末。
結局、四時間で三匹のトノサマをゲットしたカマキリ先生だが、「本当にやりたい仕事」がそれだけで収まるはずもなく、今度は体長の11倍もの高さを跳ぶトノサマバッタの跳躍力に注目。体育座りして高さ約1メートルの人間が11倍の11メートルまで跳ぶとどんな気分か、「身をもって体験」とカマキリスタイルのまま自らクレーンに吊られてしまった…。
そもそもこの番組は、香川が民放の番組で「僕はEテレで昆虫番組をやりたい」と熱く語ったことから始まったという。番組タイトルは、『昆虫すごいぜ!』だが、これはどう考えても「香川すごいぜ!」でしょう。この熱意と一途な昆虫愛で、トノサマバッタ編は大反響。続編『モンシロチョウすごいぜ』放送(5月5日)というのも納得だ。よかったね、カマキリ先生。
そして同じ30日の夜、香川は日曜劇場『小さな巨人』に出演。ここでは大変な展開となった。左遷された所轄署で事件を追う香坂(長谷川博己)の前に突如、「私が総指揮を」「必ず真相を突き止めろ」と部下を引き連れて物々しく乗り込んできた警視庁捜査一課長小野田(香川)。香坂らはさまざまな妨害を受け、決定的な証拠まで隠滅されそうになる。その黒幕はなんと小野田だった!?
例によって『半沢直樹』以来のダークなアップ顔連発の画面でもひときわ悪役顔の小野田。すごい迫力だ。香坂は「我々を欺いてきた男の本性を必ず暴き出す」と宣言していた。そういえば『昆虫すごいぜ』で香川照之は虫取り網をバサッと振り下ろし、トノサマバッタを「確保~!」と叫んでいた。ドラマでは自分が「確保」されるのか。見届けなければ。