◆どうせ辞めるなら「ばっくれたい」
最近、「出社しない=退職した」ものと見なされると考え、黙って辞める新入社員が増えています。
会社は〈1か月前に退職届を提出〉などと、就業規則で自己都合退職の手続きルールを定められているのが一般的です。民法に基づけば、退職届の提出日の翌日から数えて14日目に辞めることができます。法律上は退職の申し出は口頭でも有効ですが、きちんと退職届を出して、けじめをつけるのは社会人として当たり前のルールです。
きちんとけじめをつけないと、会社は連絡を取ろうと電話をしますし、本人も逃げ出したような中途半端な気持ちになるのではないでしょうか? これでは、新たな気持ちで再就職活動のスタートラインにつくことができません。
そもそも、どんなに自分が思い描いていた仕事と違っても、「石の上にも三年」。少なくても3年は頑張ってみなければ、何も見えてきません。1年目は【知る】。2年目は【思い出しながらやる(慣れる)】。そして、【こなせる】のは、3年目以降。だから、同じ会社に3年いると、今とはまったく違う世界が広がってくるはずです。
「この会社はないな」と、3年以内に退職届を出したいと思った時は、一度は踏みとどまってみてください。会社はいつでも辞められるのですから。