番組では、毎回、和風の座敷などの現場に、グラビアアイドルが有名武将のリアルな甲冑を装着して登場。その武将や甲冑のいわれなどを紹介しつつ、少しずつ甲冑を脱いでいき、最後はビキニ姿でセクシーポーズ。さらには、甲冑に締め付けられて素肌にできた痕跡(番組専門用語で『甲冑痕』という)を癒すため、ローションマッサージを施されてうっとりする。締めくくりにはその武将が遺した名言を、筆でぐいっと筆記するというもの。
たとえば、大河ドラマの主役にもなった「黒田官兵衛」に扮したのは、森田涼花。ドラマでもおなじみになった赤いお椀を伏せたような形の兜を被り、顔面にはごつい面頬、ボディには重そうな胴や袖、籠手や脛あてまで着けて現れ、仁王立ちになったはいいが、どう見ても華奢な体には装備が重量オーバーでふらつき気味だ。
それが「鎧のひもを解く…」と甲冑から次第に解放されると、オレンジ色の水着姿でこんにちは。甲冑痕も優しくケアされ、最後は官兵衛の名言「人に媚びず、富貴を望まず」を見事に書すのであった。
番組のおかげで、ヘリコプターの羽根のようなのがびよーんと広がった藤堂高虎の兜のファンになった私だが、やっぱり主役はそれを被っていた美女(西崎莉麻)なんでしょうな。キャッチフレーズは「日本史上、最も優美な武将バラエティ」とか「日本史上、最も艶美な武将バラエティ」などなど。確かに。公式HPには、「歴史とグラビアを融合させた新しい番組」とあるが、これは融合というべきものなんでしょうか…。
興味深いのは、2015年の番組スタート以来、「伊達政宗」や「織田信長」など有名武将が鎧の中身の女子を替えて、たびたび登場していること。同じ美女が別の武将の鎧を身に着けることもある。甲冑は同じでも身につける美女が変われば、ムードも変わる。鎧美女のバリエーションは永遠に増え続けるのである。何百年も前の鎧を着たり、脱いだり、作ったり。日本ってすごい。