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有機ELテレビは「漆黒の闇」も表現 次の本命になれるのか

パナソニックの有機ELテレビは史上最高音質もうたう


◆東芝「REGZA X910シリーズ」(3月発売済み)

 東芝の特徴は「地デジがきれい」なこと。Ultra HD Blu-rayなどの4Kネイティブ映像がきれいなのは当然ながら、圧縮率が高くて画質が悪い地デジのブロックノイズや、字幕周りにちらつくモスキートノイズなどを検知して取り去った上で、「超解像技術」によって4K映像に仕上げるというのが得意。

 たまにしか見られない4Kネイティブ映像だけでなく、普段のほとんどの時間で見ている地デジ映像をきれいに仕上げるというのがセールスポイント。

◆ソニー「BRAVIA A1シリーズ」(6月10日発売予定)

 ソニーは画面そのものが振動し、まるで映像から音が出ているようなサウンド体験ができる「アコースティックサーフェイス」を採用した。

 画面から音が出る技術は、2002年にオーセンティックとNECアクセステクニカが共同開発し、NECのパソコンに搭載した事例があるが、単に音が出るだけでなくクリアで高音質な、4K有機ELパネルが映し出す美しい映像にも見合うほどのサウンドを実現しているのが大きな特徴。

 スタンドはパネルを床に直置きしてわずかに後ろに傾いているようなスタイルになっており、映像だけが浮かんで見えるようなデザインも魅力的だ。

◆パナソニック「VIERA EZ1000/EZ950シリーズ」(6月16日発売予定)

 EZ1000シリーズは「Tuned by Technicsスピーカー」を搭載。EZ950とともに、日本設計・日本生産の「ジャパンプレミアム」シリーズとして展開する。

 サウンドバーのように独立したスピーカーは、薄い本体から1本のスタンドで接続されているのが特徴。先日復活したオーディオブランド「テクニクス」の開発陣と連携し、VIERA史上最高画質にふさわしい音を実現したとしている。

◆LGエレクトロニクス「OLED W7Pシリーズ」(5月12日発売)

 同社のプレミアムブランド「LG SIGNATURE」製品として発売。ディスプレイと接続する「コンパニオンボックス」を用意しており、そこに内蔵するスピーカーがサラウンド機能を搭載している。

 ドルビーの「ドルビーATMOS(アトモス)」というサラウンド技術に対応しており、音に包み込まれたり、上から音が降ってくるような、これまでにはないサウンド体験が得られるようになっている。以前のLGの4K有機ELテレビは暗部が黒つぶれしていた印象があったが、最新モデルではそういった弱点もなく、しっかりと暗部の階調も出るようになっている。

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