■看護師との会話が「命令口調」
患者に荒っぽい言葉を投げかける医師は滅多にいないが、身内の看護師には「素」が出やすい。
「看護師に威張り散らす医師は要注意。優秀な看護師は電子カルテだけではわからない患者の病状や性格などを把握していますが、威張るタイプの医師は看護師との密接なコミュニケーションが取れないため、患者の病状の細かなニュアンスが医師に伝わらない。こうした小さなことが、脳梗塞の兆候を見逃すなど、大きなミスにつながる」(武田氏)
診察後の医師の動向にも手がかりがある。
■初診で10日分以上の薬を処方されると副作用のリスクがある
よい医師は初診の患者の場合、服薬履歴などを十分に確認する。その後、まずは1週間~10日分までの薬を出して、副作用などがないかを確認してから再処方する。だが、忙しさや多忙を理由にして拙速に1か月分を超える薬を処方する医師も存在する。
「薬でトラブルが起きやすいのは副作用。長期間まとめて処方すれば薬効の経過を見ることができず、患者に危険が及ぶケースもあります」(武田氏)
その病院に“手間を惜しまない医師”がいるかどうかは重要な判断基準となる。
※週刊ポスト2017年6月2日号