また、最新鋭の320列心臓造影CTを使うと心臓の解剖が詳細にわかる上に、心房内の血栓の有無も確認できる。これによって、検査が苦しいといわれる経食道心エコーを手術前にやらずに済む。
高周波アブレーション治療は、全身麻酔で行ない、時間は2~3時間程度で終了し、3泊4日の入院が必要となる。人により、術後数日程度、胸のあたりがチクチク痛むこともあるが軽微なものだ。通常行なわれる尿道バルーン挿入など痛みを伴うものは極力排除し、患者にやさしい治療の実現を目指している。
●取材・構成/岩城レイ子
※週刊ポスト2017年6月2日号