スポーツ

高梨沙羅選手に見る、女性のメイクと心理状態の相関関係

メイクが変わって大人の笑顔に(公式HPより)

 臨床心理士・経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、気になった著名人をピックアップ。記者会見などでの表情や仕草から、その人物の深層心理を推察する「今週の顔」。今回は、高梨沙羅選手のメイクはどこをどう変えたかに注目。

 * * *
「高梨沙羅が鍛え上げた肉体を披露!」というネットニュースに、まさか、惜しげもなくその肉体美をさらしてしまったのか、と慌ててクリックしたものの、表れたのは、トレーニングウェアに身を包んだしなやかで鍛え上げられたボディライン。

 女子スキージャンパーとして世界的に活躍する高梨沙羅選手が登場したのは、『Women’s Health』の表紙だ。フィットネス&ライフスタイルをテーマに世界54か国で愛読されているというメディアだが、ウェブに掲載されたのは美しい肉体だけでなく、ばっちりメイクを施したモデルばりのポージング写真だ。

 これまでは素朴であどけない顔だが、芯が強くストイックに努力する小柄な天才ジャンパーのイメージがあった高梨選手。同じく幼い頃から注目されてきた福原愛選手や浅田真央さんみたいに、愛ちゃん、真央ちゃんと呼ぶような親しみやすさやかわいさより、愛想のない硬質な印象のほうが強かった。

 それはスキージャンプという競技のせいもあるだろう。卓球やスケートに比べ認知度や注目度が低く、ちょっと観ただけでは採点方法がよくわからない上に、たった数秒で終わってしまう。競技人口も少なく、見ている側にとっては、選手の姿に一喜一憂し、共感できる要素が残念ながらジャンプには少ない。

 加えて、選手はウェアに身を包んでいるため体型がわからなければ、ヘルメットにゴーグルをつけているため顔も表情もわからない。かわいさや美しさが競技そのものに与える影響はほとんどなく、飛び終わってゴーグルを取った時でさえ、カメラがその表情を捉えるのはほんの一瞬。勝利のインタビューに応える時も、高梨選手はスッピンに近い顔で口数が少なく、淡々と喜びを伝える様子が映るだけ。

 だからなのか、20歳になった彼女のイメージチェンジには本当に驚いた。周りの人に身だしなみについて気をつけるよう言われ、始めたというメイクで、目元ぱっちりかわいくなった…というより驚くほどきれいで大人っぽくなったのは周知の事実。最初に、試合後にゴーグルを取った顔を見た時など「これは本当に、あのあどけなかった高梨沙羅か?」と画面を二度見したほどだ。

 身体全体のバランスからすれば、ちょっと顔が大きめの高梨選手。化粧をする前は、やや目が離れ気味で、まぶたが腫れぼったく、眉毛は太めで短くゆるやかなアーチ型。どうにも素朴で、顔全体が平たい印象になっている。

 アイメイクに目が向きやすいが、眉毛が変われば第一印象が変わると言われるほど、眉毛は顔の中でも大事なパーツ。高梨選手の眉毛も整えられ、眉尻が少し長めで細くなったことで、垢抜けてクールで知的な印象になった。さらに眉頭を自分の眉頭よりほんのわずか上の位置からはっきりと描き始めることで、両目の間が前よりも狭く見え、それでいて眉全体は自分の眉より少しだけ下に下げることで、眉毛と目の間を狭く見せている。

関連キーワード

関連記事

トピックス

真美子さんが信頼を寄せる大谷翔平の代理人・ネズ・バレロ氏(時事通信)
《“訴訟でモヤモヤ”の真美子さん》スゴ腕代理人・バレロ氏に寄せる“全幅の信頼”「スイートルームにも家族で同伴」【大谷翔平のハワイ別荘訴訟騒動】
NEWSポストセブン
国内統計史上最高気温となる41.8度を観測した群馬県伊勢崎市。写真は42度を示す伊勢崎駅前の温度計。8月5日(時事通信フォト)
《猛暑を喜ぶ人たちと嘆く人たち》「観測史上最高気温」の地では観光客増加への期待 ”お年寄りの原宿”では衣料品店が頭を抱える、立地により”格差”が出ているショッピングモールも
NEWSポストセブン
中居正広氏の騒動はどこに帰着するのか
《中居正広氏のトラブル事案はなぜ刑事事件にならないのか》示談内容に「刑事告訴しない」条項が盛り込まれている可能性も 示談破棄なら状況変化も
週刊ポスト
離婚を発表した加藤ローサと松井大輔(右/Instagramより)
「ママがやってよ」が嫌いな言葉…加藤ローサ(40)、夫・松井大輔氏(44)に尽くし続けた背景に母が伝えていた“人生失敗の3大要素”
NEWSポストセブン
ヒグマの親子のイメージ(時事通信)
【観光客が熊に餌を…】羅臼岳クマ事故でべテランハンターが指摘する“過酷すぎる駆除活動”「日当8000円、労災もなし、人のためでも限界」
NEWSポストセブン
2013年に結婚した北島康介と音楽ユニット「girl next door」の千紗
《金メダリスト・北島康介に不倫報道》「店内でも暗黙のウワサに…」 “小芝風花似”ホステスと逢瀬を重ねた“銀座の高級老舗クラブ”の正体「超一流が集まるお堅い店」
NEWSポストセブン
二階堂ふみとメイプル超合金・カズレーザーが結婚
二階堂ふみ&カズレーザーは“推し婚”ではなく“押し婚”、山田美保子さんが分析 沖縄県出身女性芸能人との共通点も
女性セブン
山下美夢有(左)の弟・勝将は昨年の男子プロテストを通過
《山下美夢有が全英女子オープンで初優勝》弟・勝将は男子ゴルフ界のホープで “姉以上”の期待度 「身長162cmと小柄だが海外勢にもパワー負けしていない」の評価
週刊ポスト
夏レジャーを普通に楽しんでほしいのが地域住民の願い(イメージ)
《各地の海辺が”行為”のための出会いの場に》近隣住民「男性同士で雑木林を分け行って…」 「本当に困ってんの、こっちは」ドローンで盗撮しようとする悪趣味な人たちも出現
NEWSポストセブン
2013年に結婚した北島康介と音楽ユニット「girl next door」の千紗
《北島康介に不倫報道》元ガルネク・千紗、直近は「マスク姿で元気がなさそう…」スイミングスクールの保護者が目撃
NEWSポストセブン
娘たちとの関係に悩まれる紀子さま(2025年6月、東京・港区。撮影/JMPA)
《眞子さんは出席拒否の見込み》紀子さま、悠仁さま成年式を控えて深まる憂慮 寄り添い合う雅子さまと愛子さまの姿に“焦り”が募る状況、“30度”への違和感指摘する声も
女性セブン
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者が逮捕された
「ローションに溶かして…」レーサム元会長が法廷で語った“薬物漬けパーティー”のきっかけ「ホテルに呼んだ女性に勧められた」【懲役2年、執行猶予4年】
NEWSポストセブン