「Tさんは、本当にもう商売をされるつもりはないんです。何度も『やめます』『閉店』と言っては続けてきたので、懲りない厚かましい人と思われるかもしれませんが、本当は繊細な人なんです。『もうあかん』と言っていた頃はまだまだ儲かっていたんですが、本当にあかん時はTさんも黙ってしまう。もう取材を受けるつもりもないそうです」
そう寂しそうに語る小山氏だが、実はその一方でT氏から店のキャッチフレーズと在庫を引き継いだのだという。
「昨年5月から『シューズショップ もうあかん』の屋号でネット販売を始めていて、来月(6月)には、大阪・天満橋筋商店街で『もうあかん』の垂れ幕を掲げた店舗も期間限定で復活させるんですわ」(同前)
なんと、「もうあかん」は二代目に代替わりしていたのだ。新たなキャッチフレーズは「もうあかん やめられまへん」でどうか。
※週刊ポスト2017年6月9日号