“右”の次はメディアだ。あるテレビ局スタッフは、登校中の私の子供にカメラを向けた。高校と中学に進学したばかりだった。「舛添」は珍しい姓だ。父親が渦中の都知事である事実は、すぐに分かる。いじめが、親として最大の心配であった。
私が、こうした状況を都議会で述べると、「子供まで利用するな」と冷酷な言葉を浴びせかける都議までいた。このような都議と違ったのが、子供たちのクラスメートだ。いじめるどころか、励ますために家に遊びにきてくれた。子供のほうが大人より、よっぽどまともだった。
※週刊ポスト2017年6月9日号