この件は前日の29日、ネット上ではバカネタとして散々消費されていた。どうでもいいネタが話題になっとるな、と思っていたのだが、まさかテレビがこのネタを扱うとは……と呆れるとともに、制作スタッフがネタ集めに独自ルートの人脈さえ作れないほど忙しくなっているのか、と同情もした。
こうしたネット発の件で最近話題になった他の件が「電話野郎」である。これは、匿名で書き込みをできる「はてな匿名ダイアリー」発のもの。電話をすることは他人の貴重な時間を奪う行為であり、メールやLINEでコミュニケーションはできるのに電話をするヤツはバカで仕事ができない、といった指摘だった。そして、電話をかけるのであれば、その旨を事前に伝えるべきと主張。これに対しても賛否両論の激論となった。
「唐揚げにレモンをかけるかどうか論争」「ドタキャンは許されるか」「飲み会は残業扱いにすべきか」といった人々の意見を二分する議論はネットではもう20年以上定番となっている。
だが、「好きなものを頼んでいいと上司から言われ、フライドポテトを頼んだら怒られた。これっておかしくね?」といった単なるヨタ話が放送免許をもらい、格安で電波を使用させてもらい、さらにはケタ違いの人数に影響を与えるテレビの企画にするかよ、オイ? と思うのである。