「封建時代から何百年もの間、日本には『女は基本、奴隷』という感覚があったわけで現代になっても“男が先で女は後”という癖が抜けない女性が多い。人によって濃淡はありますが、男尊女子のエキスが1滴も身体に入って少ない人はいないのではないかと思います。
男女同権を主張してはいても、私のなかにも男尊女子的なところがあって、矛盾を感じながら生きています。男女平等化社会の実現は、潜在的に身体に染み付いた“男尊女卑”の感覚を自覚するところから始まるのかもしれません」(酒井氏)
とはいえ、中高年男性からは男尊女子を賞賛する声が上がる。
「バーで時々一緒になる30代前半の女性は、私が詳しい音楽やお酒などの話題に『え~、知りません。詳しく教えてください』と耳を傾けてくれる。本当に気分がいいですよ」(59歳・商社勤務男性)
「私は、妻からゴミ捨て、掃除、洗濯、料理、洗い物まで、すべて当たり前のようにやらされています。でも、友人夫妻と飲んだ時に奥さんから『ウチの主人はどこに靴下がしまってあるかも分からないんですよ。毎朝、私が準備してあげているんです』と聞かされたとき、心の底から友人を怨めしいと思いました」(46歳・製造業勤務男性)
俳優・梅沢富美男氏(66)も「男尊女子」を大歓迎する。
「基本的に男は“おこちゃま”なんです。男尊女卑というけれど、そもそも男は女に勝てるはずがなくて、女の人は賢いから男を立ててくれている。どんな行動を取っても優しい目で見守ってくれる女性はやっぱりいいですねぇ~」