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2017.06.11 07:00  週刊ポスト

角居勝彦調教師 進化する種牡馬と血統の面白さ

 今の時代なら、サンデーサイレンス(以下SS)の最高傑作といわれるディープインパクト産駒が好結果を期待できるのでしょうが、むしろ新しい血統を手がけてみたいと思っています。

 角居厩舎での初めてのサンデーサイレンス(SS)産駒は、1999年生まれの牝馬、カナダ年度代表馬の妹・トリプレックスです。諸事情があって預からせてもらうことになったのですが、当時はまだ開業したばかりで「こんな名血を、どこの馬の骨とも分からない調教師に」などといわれて凹んだものです。それでも3歳秋にはローズS4着など、ある程度の結果を出すことができました。繁殖牝馬として、今年ダービーにも出走したダイワキャグニーなどを産んでいます。

 当時SS産駒が預けられるのは名門厩舎に限られており、別格の存在でした。しかし、ご縁が多くなかったことは、新規開業厩舎にとってはかえってよかったかもしれません。藤沢厩舎での研修中にスティンガーを見たとき、キレキレの馬体で扱いが難しそうな印象を受けました。

 そういう馬がどっしりといると、厩舎としてはどうしても慎重になりがちです。若いときの「なんでも、思い切ってやってみる!」という血気盛んな気持ちに、ひょっとしたらブレーキがかかっていたかもしれない。

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