こういう夏の楽しみをあと何回味わうことができるかと考えるようになって、旬ということに初めて目がいくようになった。
とはいえ、ものの味を云々するのは得意なほうではなく、一見変哲もないつまみに好物は多い。
煮込みは大宮駅前の大衆酒場がいいし、ポテサラなら武蔵小杉のモツ焼きの老舗。最高ですぜ。また次の機会にじっくりとお話しさせていただきます。
【Profile】大竹聡:1963年東京生まれ。早大第二文学部卒。出版社勤務を経てフリーライターに。2002年仲間と共にミニコミ誌『酒とつまみ』を創刊。著書に『酒呑まれ』『多摩川飲み下り』(ちくま文庫)、『ぶらり昼酒・散歩酒』(光文社文庫)、『ぜんぜん酔ってません』『まだまだ酔ってません』『それでも酔ってません』小説『レモンサワー』(いずれも双葉文庫)、『五〇年酒場へ行こう』(新潮社)などがある。
※週刊ポスト2017年6月23日号