「横浜(2016年5月14日放送)や仙台(2015年7月11日放送)はずいぶん前に放送してるのに、三大都市の一つである名古屋を取り上げるのが遅すぎるがや」(名古屋市在住65歳男性)と、見栄っ張りの名古屋人らしい反応も一部にはあるものの、今回の放送は概ね好意的に受け取られている。名古屋市役所のナゴヤ魅力向上室・田頭泰樹室長がいう。

「取材のオファーが来たときは、フロアが騒然としました(笑い)。正直なところ、名古屋人にはタモリさんからさんざんネタにされた後遺症がある。きっとようやく名古屋の魅力に気づいてくれたんでしょう。

 放送前からすごい反響で、市内各地で『ブラタモリを観ましょう』というチラシを配ったところ1万枚がアッという間になくなりました。これほどいいPRはありませんよ。これも『週刊ポスト』が『名古屋ぎらい』の特集をしてくれたおかげです。我々は、あの記事が話題になったおかげで3億円の経済効果があったと試算しています」

 最後まで“損得勘定”が見え隠れするのはさすが名古屋人というところ。『ブラタモリ』は名古屋の“知られざる魅力”を掘り起こせたか。

※週刊ポスト2017年6月23日号

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