「逆に、暇だとやる気が出ませんよ。コンサートが1日に2回あったとしても、合間に1時間や2時間あれば楽器の練習ができます。積み重ねれば1年で何百時間になります。
時間を見つけてはストレッチをしたり、多い時は腹筋300回やることもあります。ゴルフも始めた頃はうまくいかず自分に腹が立ちましたが、必死に練習して2年でシングルになりました」
●いつき・ひろし/1948年、福井県出身。1964年に歌手デビュー。1971年に『よこはま・たそがれ』が大ヒットし、一躍ミリオンセラー歌手となる。以来、『夜空』(1973年)、『契り』(1982年)、『長良川艶歌』(1984年)など多くの歌を発表し、NHK紅白歌合戦には1971年以来、46回連続して出場。2002年、レコード会社「ファイブズエンタテインメント」を設立。2007年11月に紫綬褒章を受章。2017年4月、ニューシングル『わすれ宿/男の友情』、5月に『船村徹 トリビュートアルバム 永遠の船村メロディー』を発売。
撮影■江森康之、取材・文■戸田梨恵
※週刊ポスト2017年6月23日号