優勝が決まると、すぐに本部のあるニューヨークに飛び立ち、約1年間ミス・ユニバースとしての活動が始まりました。世界中を飛び回り、HIVに関する正しい知識の啓蒙やチャリティーイベントに参加する日々。休みは飛行機の中とホテルで寝る時くらいです。
任期終了間際、大会オーナーだったドナルド・トランプ氏に「理世、君は本当に一生懸命働いてくれた。今までで1番だったと聞いている。おめでとう」と握手を求められて、嬉しくて身震いしました。賞金はなく、給料制の1年間でしたが、お金では買えない経験が今の人生に役立っています。
【プロフィール】もり・りよ/1986年12月24日生まれ、静岡県出身。2007年度ミス・ユニバース世界大会で、48年ぶりに日本人として2人目のミス・ユニバースに輝く。現在、母と立ち上げたダンススタジオ「I.R.M.アカデミー」講師のほか、静岡市観光親善大使も務める。
撮影■内海裕之 取材・文■岡野誠
※週刊ポスト2017年6月30日号