「プロアクティブ療法を導入したことで、ステロイド剤の外用量が減るだけでなく、症状のコントロールが良好に実施できる例が増えています。ただ、重症例の場合は、症状が改善するまでの期間だけ免疫抑制剤のシクロスポリンの内服で抑えることもあります」(海老原准教授)

 アトピー性皮膚炎になると皮膚のバリアが崩れ、皮膚のあちこちから黄色ブドウ球菌が増殖してくる。そこで多くの細菌に対し、静菌作用のある、次亜塩素酸ナトリウムを溶かして入浴するブリーチバス療法も実施されている。アメリカを中心に海外では、古くから行なわれている治療法だ。かゆみがある場合は、抗ヒスタミンの服薬を行なうなど、患者の症状や原因に合わせて複数の治療法を組み合わせ実施する。

 アトピー性皮膚炎は、入学や入社など、新しい環境での心理的ストレスや睡眠不足、季節の変わり目に症状が悪化する。また、気温上昇に伴い、汗をかいたまま放置すると雑菌が繁殖し、症状が悪化することもあるので注意が必要だ。

●取材・構成/岩城レイ子

※週刊ポスト2017年6月30日号

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