中国環境科学学会主任で、北京大学経済学部の曹和平教授は「太陽光発電は自然環境保護と汚染防止、および工業化にも貢献しており、国家と個人という双方の利益にも合致している。コスト的にも極めて低い額で機械を設置できるだけに、農村部における理想的な電力供給システムといえる」と指摘した。
中国の李克強首相は今年3月の記者会見で、PM2.5などの大気汚染問題について、「スモッグなどは確かに市民にとって悩みの種だ。わが国は発展のなかで確かに環境保護、特に大気汚染問題の試練に立たされている。私は政府活動報告で、再生可能エネルギーの活用などいくつかの措置を提示しており、これは必要なプロセスなのだということを率直に言っておきたい」として、再生可能エネルギー活用の重要を強調。李氏はさらに続けて「青空は将来ぜいたく品にならないし、してもいけない」と結論付けた。
これを受けて、中国政府は大気汚染の原因となっている石炭をエネルギー源としている火力発電所100カ所を閉鎖する予定だ。