ライフ

患者の身体的負担が少なくなる「リードレスペースメーカー」

リードレスペースメーカーについて専門家が解説

 ペースメーカーは、電気刺激発生装置の本体と電気刺激を伝えるリードがセットになり、徐脈に対して電気刺激で心収縮を発生させ、脈を補充する機器である。経静脈ペースメーカーは、前胸部鎖骨下の皮下にポケットを作り、本体を留置し、リードを血管経由で心臓まで挿入する。ただ、リードの断線や静脈閉鎖、皮下ポケットからの感染などの問題があった。そこで開発されたのが、「リードレスペースメーカー」だ。

 導入に向けた国際共同治験の運営委員の杏林大学医学部附属病院循環器内科の副島京子教授に話を聞いた。

「心臓ペースメーカーは長年、ペーシング技術向上や小型化が図られてきました。その経緯を踏まえて、リードや切開創に関連する合併症を回避する可能性を考え、開発されたのがリードレスペースメーカーです。リードがないだけでなく、従来型と同じ機能を持ちながら直径6.7ミリメートルで、長さ25.9ミリメートル、重さは従来品の10分の1以下の1.75グラムと超軽量のカプセル型です」

 今年2月に薬事承認されたリードレスペースメーカーは、専用のデリバリー用カテーテルで鼠径部から大腿静脈に挿入し、右心室まで運び、心臓内に留置する。本体の先端にある電極を心尖部に近い、心室中隔に直接固定してペーシングを行なう。本体を確実に、心筋に密着させるため本体先端の形状記憶合金のタイン(ツメ)で固定し、脱落を予防する。

 固定が十分でなかったり、適切な場所でない場合は、本体を一度、カテーテルに戻してから、やり直すこともできる。

関連キーワード

トピックス

「手話のまち 東京国際ろう芸術祭」に出席された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年11月6日、撮影/JMPA)
「耳の先まで美しい」佳子さま、アースカラーのブラウンジャケットにブルーのワンピ 耳に光るのは「金継ぎ」のイヤリング
NEWSポストセブン
逮捕された鈴木沙月容疑者
「もうげんかい、ごめんね弱くて」生後3か月の娘を浴槽内でメッタ刺し…“車椅子インフルエンサー”(28)犯行自白2時間前のインスタ投稿「もうSNSは続けることはないかな」
NEWSポストセブン
受賞者のうち、一際注目を集めたのがシドニー・スウィーニー(インスタグラムより)
「使用済みのお風呂の水を使った商品を販売」アメリカ人気若手女優(28)、レッドカーペットで“丸出し姿”に賛否集まる 「汚い男子たち」に呼びかける広告で注目
NEWSポストセブン
新関脇・安青錦にインタビュー
【独占告白】ウクライナ出身の新関脇・安青錦、大関昇進に意欲満々「三賞では満足はしていない。全部勝てば優勝できる」 若隆景の取り口を参考にさらなる高みへ
週刊ポスト
芸能活動を再開することがわかった新井浩文(時事通信フォト)
《出所後の“激痩せ姿”を目撃》芸能活動再開の俳優・新井浩文、仮出所後に明かした“復帰への覚悟”「ウチも性格上、ぱぁーっと言いたいタイプなんですけど」
NEWSポストセブン
”ネグレクト疑い”で逮捕された若い夫婦の裏になにが──
《2児ママと“首タトゥーの男”が育児放棄疑い》「こんなにタトゥーなんてなかった」キャバ嬢時代の元同僚が明かす北島エリカ容疑者の“意外な人物像”「男の影響なのかな…」
NEWSポストセブン
滋賀県草津市で開催された全国障害者スポーツ大会を訪れた秋篠宮家の次女・佳子さま(共同通信社)
《“透け感ワンピース”は6万9300円》佳子さま着用のミントグリーンの1着に注目集まる 識者は「皇室にコーディネーターのような存在がいるかどうかは分かりません」と解説
NEWSポストセブン
天皇皇后両陛下主催の「茶会」に愛子さまと佳子さまも出席された(2025年11月4日、時事通信フォト)
《同系色で再び“仲良し”コーデ》愛子さまはピンクで優しい印象に 佳子さまはコーラルオレンジで華やかさを演出 
NEWSポストセブン
真美子さんのバッグに付けられていたマスコットが話題に(左・中央/時事通信フォト、右・Instagramより)
《大谷翔平の隣で真美子さんが“推し活”か》バッグにぶら下がっていたのは「BTS・Vの大きなぬいぐるみ」か…夫は「3か月前にツーショット」
NEWSポストセブン
山本由伸選手とモデルのNiki(共同通信/Instagramより)
《いきなりテキーラ》サンタコスにバニーガール…イケイケ“港区女子”Nikiが直近で明かしていた恋愛観「成果が伴っている人がいい」【ドジャース・山本由伸と交際継続か】
NEWSポストセブン
Mrs. GREEN APPLEのギター・若井滉斗とNiziUのNINAが熱愛関係であることが報じられた(Xより/時事通信フォト)
《ミセス事務所がグラドルとの二股を否定》NiziU・NINAがミセス・若井の高級マンションへ“足取り軽く”消えた夜の一部始終、各社取材班が集結した裏に「関係者らのNINAへの心配」
NEWSポストセブン
山本由伸(右)の隣を歩く"新恋人”のNiki(TikTokより)
《チラ映り》ドジャース・山本由伸は“大親友”の元カレ…Niki「実直な男性に惹かれるように」直近で起きていた恋愛観の変化【交際継続か】
NEWSポストセブン