【疑問】
「治療法に疑問」がある場合はSOを主治医に告げるべきか?
【回答】
「病気の有無」ではなく「治療法」に不安がある場合、主治医にSOを受診することを告げるべきだ。
その際、主治医は患者のこれまでの症状や診断などをまとめた紹介状や画像データ、血液検査データなどを患者に提供する義務がある。これらはSOをスムーズに受けるのに必須で、医療機関でも迅速な診断を受けることができる。
【疑問】
「別の医師に診てもらいたい」と切り出したら主治医を不快にさせないか?
【回答】
主治医の見解に異を唱えるようで、SOを切り出せない患者は少なくない。しかし前述したように、医師は患者からのSOの申し出に対し、データ提供の義務を負っている。
「重要なのは、日頃から主治医と信頼関係を構築しておくこと。お互いに気持ちの良いコミュニケーションが取れていれば、SOを申し出ても“この患者は一生懸命病気に向き合おうとしている”と素直に理解してもらえます」(山口氏)
実際にSOを伝える際は、「先生の説明は十分わかりましたが、私の人生にとって重要なことなのでなるべく複数の意見を伺いたい」などと丁寧に伝えれば理解を得やすい。「妻や子供が心配しているので納得させたい」と家族を口実にする手もある。