【疑問】
主治医から「大病の心配はない」と診断されたもののどうしても心配ならどうする?
【回答】
体調不良で主治医の診察を受け、「問題なし」と診断されたが、不安が収まらない。これが「病気、病名の診断そのものに疑問を抱く」ケースだ。浜松オンコロジーセンター院長の渡辺亨・医師が指摘する。
「主治医が問題なしと診断しても、しこりが気になる、変な咳が止まらないなど具体的な症状が出る患者は迷わず別の医師の診断を受けるべきです。特にがんの場合、細胞の一部を切り取って調べる『生検』を行なわず、レントゲンや超音波だけで主治医が診断した場合などはどうしても不確実性が生じる。明らかに検査が足りないと感じるなら、他の医療機関にかかることをためらうべきではない」
【疑問】
主治医の病気・病名の診断を疑う場合、SOを受けると主治医にいっていいか?
【回答】
主治医にSO受診を告げると、症状に加え主治医の所見などを盛り込んだ「診療情報提供書」(紹介状)を手渡される。この紹介状がSO先の医師の診断に先入観を植え付ける恐れがある。認定NPO法人ささえあい医療人権センターCOMLの理事長・山口育子氏が指摘する。
「診療情報提供書は医師間で情報を共有するのに役立ちますが、主治医の診断に納得できず、イチから診察や検査を希望したり、異なる病院での治療を望む場合には、主治医に相談せず別の病院の一般外来を『初診』で受診すべきです」