客の不満や要望、不具合や不便を解決していくと自然に次の企画が生まれてくる、という。自社企画商品と正面から向き合うこうした姿勢は「Nクール」だけに留まらない。

 都心店の稼ぎ頭の一つはカーテンだと聞きました。

「ええ。糸から素材、柄の起こしから生産、物流、販売まで全て弊社で手がけています。おかげさまで高価格が当たり前だったカーテンも、手頃な価格を実現できました」

  家具業界は仕入れた商品を販売するのが一般的だ。しかしニトリは企画、デザイン、製造、品質管理、物流、販売まで一貫して手がけ、今や商品の9割はPB(自主企画商品)という。その結果、コストを削減し利益率を上げ、かつ市場のニーズに素早く対応する商品に変化させていく独自手法を作り上げた。

 そうか。強さとは「徹底した自前主義」にあったのか。

「変える」のは商品だけではありません、と白井社長は続けた。同じ部署に5年いると化石になる、という言葉があるという。

「弊社では配転教育と呼んでいますが毎月、誰かしら配置転換があり常に人が流動しています。動くことで人にも職場にも新しい視点が加わり、派閥もできず風通しは良くなる。一人の人が販売、企画、営業とさまざまな視点を持つことで常に新鮮な気持ちで柔軟に仕事に臨めるのです」

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