だが、絶対に関わるべきではない。社会的にも身の安全面でも、リスクが大きすぎるからだ。
私が他の起業家よりも、資金集めがうまかったり、多少は世間的に発言力を持てるようになったりしたのは、「裏社会とは絶対に関わらない」など、小さな決め事をいくつも守り、リスクを避ける工夫を不断に積み重ねているからだ。運や勢いだけで、やっているわけではない。
世の成功者はみんな、人知れず勉強や工夫をしているのと同じぐらい、リスクヘッジに神経を尖らせている。よく言えば慎重、悪く言えば怖がり屋だ。だが、それでいい。大胆に動き出せる小心者は、取るべきリスクと取ってはいけないリスクの見極めができる。
身に降りかかりそうな危険の回避と、リスクの向こうにあるチャンスを取りに行く勇気。この相反する決断を繰り返していけば、本当に「ヤバい」ものを嗅ぎわける嗅覚が身につくはずだ。
※堀江貴文・著/『バカは最強の法則~まんがでわかる「ウシジマくん×ホリエモン」負けない働き方~』より