『棋士とAIはどう戦ってきたか』などの著書があるルポライター・松本博文氏もいう。
「将棋に『遅咲きの天才』というのはまずない。10代後半は頭脳が柔軟で一番棋力が伸びる時期。だからこそ藤井四段は“少しでも時間が惜しい”と考えているのではないか。藤井四段は天才中の天才です。膨大な時間を将棋に費やせば、過去の天才をはるかに凌ぐ可能性はあります。ただし学業との両立も悪いことばかりではありません。生活にメリハリができて時間の管理がしやすくなる。いずれにしても大事なのは彼自身の選択です」
藤井四段が指すのは、どちらの“勝負手”か。
※週刊ポスト8月11日号