就寝中の服装や寝具にも気を配りたい。
「寝汗をかかないためには、通気性がよく、熱が逃げやすいような寝具や服装がベストです。私はタオルケットにTシャツ、短パンで寝ていますが、その際に気をつけるのは下半身を冷やさないこと。思わぬ体温の低下を招くことで免疫力が低下したり、こむら返り(足がつる)の原因になります。足元まで隠れるようタオルケットを全身にかけて眠りましょう」(同前)
なお、慶應大学理工学部の伊香賀俊治教授が2012年に公開したデータによると、家庭内で熱中症が最も発生しやすいのは「居間・リビング」(39%)、次いで「寝室」(32%)となっている。意外なことに、3番目に起こりやすい場所が「トイレ」(15%)だ。
トイレは空調設備がない場合が多いため、室内でも特に高温多湿となりやすい。自宅であれば、ドアを閉め切らずにすこし開けたままにして用を足すなどの工夫が望まれる。
※週刊ポスト2017年8月11日号