口のケアといえば歯磨きだけと思っていたが、高齢者の場合は少々ポイントがある。
「口内細菌の塊である歯垢を落とすため、もちろん歯磨きは大切。ただ歯磨きだけで虫歯や歯周病を防ぐことはできません。特に歯周病は生活習慣病。体の栄養と健康状態を良好に保つことが第一です。
唾液を潤沢にするためには、水分不足にならないよう、心がけて水を飲みましょう。唾液を流さないために、うがいのしすぎや洗口剤の使用も控えて」
正しい噛み合わせのためにはプロのアドバイスがやはり心強い。痛みを感じたらすぐに受診がおすすめだが、高齢になると痛みに鈍感になり、気づかずに悪化することも。
「食事量が減ったり、今まで食べていた、とくにかたいものを残したりするのも、口の中の不具合のサイン。身近な家族が気づけることもありますので、気をつけてあげてください」
※女性セブン2017年8月17日号