スポーツ

甲子園2017夏 敗れざる者たちの名言録

甲子園名言録

 敗れざる者たち──昨日で夏の全代表のうち半分が甲子園を去った。今年も彼らが残していった言葉の中から、印象的なものを現地で取材を続けるフリーライター・神田憲行氏が紹介する(順不同)。

 * * *
◎横浜・増田珠外野手
プロ注目の打者も1安打で終わる。
「芯を食ったセンター前なので自信になります。甲子園の砂は学校に持ち帰って、ベンチに入れなかった3年生たちに分けます。彼らがいて僕らは甲子園に出られた。(ずっと笑顔)今年の夏は笑顔で野球をしようと決めていたので、最後まで貫き通そうかと。宿舎に帰ってから泣きたいと思います」

◎米子松蔭・津島隼人外野手
優勝候補の大阪桐蔭に敗れ、その印象を聞かれて。
「ファウルの打球すら速いです」

◎山梨学院・吉田洸二監督
前橋育英打線に12点を奪われて敗戦。
「あそこまでピッチャーが打たれるとは、横で見てて不思議でしょうがなかった。あとでビデオを見て分析します」

◎鳴門渦潮・鈴江竜飛投手
2年生投手ながら緊急リリーフ登板で好投。
「次は僕がエースになって、もう少しガッツリした体型にして甲子園に戻ってきます。ご飯1日3食では無理なので5食食べます」

◎早稲田佐賀・栗山侑子記録員
女子マネージャー、記録員としてベンチ入り。敗戦後も終始笑顔だった。
「ベンチ入りが決まったとき、自分はどうやったらチームの役に立てるんだろうと考えて、ピンチでも笑顔でいようと決めました。(選手たちが)どう思っているのかわからないので、取り敢えずって感じですけれど(笑)」
早稲田佐賀・百武将部長
「選手たちはみんな彼女に感謝しています。佐賀大会が始まる前、選手たちの発案で彼女にユニフォームをプレゼントしました。背番号が『0』というのがいい。(ベンチ入り最後の番号のあとである)『21』じゃない。彼女からこのチームは始まるんです」
栗山侑子記録員
「ユニフォームをもらったとき、すごく嬉しかったです! 家に帰ってさっそく着て、鏡の前でポーズ取りました」

◎大垣日大・内藤圭史外野手
1年生ながら背番号7、5番打者として3安打の活躍。
「阪口監督から『お前は1年から使う』と言われて嬉しかった。7をもらったときは『僕でいいのかな』と思いましたが、3年生から『お前が遠慮してプレーしてたら腹が立つから、思い切ってやれ』と言われて気が楽になりました。でも、あんだけ練習してても初戦で負けてしまう。僕は今日から練習を始めます」

関連キーワード

関連記事

トピックス

大谷が購入したハワイの別荘の広告が消えた(共同通信)
【ハワイ別荘・泥沼訴訟に新展開】「大谷翔平があんたを訴えるぞ!と脅しを…」原告女性が「代理人・バレロ氏の横暴」を主張、「真美子さんと愛娘の存在」で変化か
NEWSポストセブン
小林夢果、川崎春花、阿部未悠
トリプルボギー不倫騒動のシード権争いに明暗 シーズン終盤で阿部未悠のみが圏内、川崎春花と小林夢果に残された希望は“一発逆転優勝”
週刊ポスト
「第72回日本伝統工芸展京都展」を視察された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年10月10日、撮影/JMPA)
《京都ではんなりファッション》佳子さま、シンプルなアイボリーのセットアップに華やかさをプラス 和柄のスカーフは室町時代から続く京都の老舗ブランド
NEWSポストセブン
兵庫県宝塚市で親族4人がボーガンで殺傷された事件の公判が神戸地裁で開かれた(右・時事通信)
「弟の死体で引きつけて…」祖母・母・弟をクロスボウで撃ち殺した野津英滉被告(28)、母親の遺体をリビングに引きずった「残忍すぎる理由」【公判詳報】
NEWSポストセブン
焼酎とウイスキーはロックかストレートのみで飲むスタイル
《松本の不動産王として悠々自適》「銃弾5発を浴びて生還」テコンドー協会“最強のボス”金原昇氏が語る壮絶半生と知られざる教育者の素顔
沖縄県那覇市の「未成年バー」で
《震える手に泳ぐ視線…未成年衝撃画像》ゾンビタバコ、大麻、コカインが蔓延する「未成年バー」の実態とは 少年は「あれはヤバい。吸ったら終わり」と証言
NEWSポストセブン
米ルイジアナ州で12歳の少年がワニに襲われ死亡した事件が起きた(Facebook /ワニの写真はサンプルです)
《米・12歳少年がワニに襲われ死亡》発見時に「ワニが少年を隠そうとしていた」…背景には4児ママによる“悪辣な虐待”「生後3か月に暴行して脳に損傷」「新生児からコカイン反応」
NEWSポストセブン
部下と“ラブホ密会”が報じられた前橋市の小川晶市長(左・時事通信フォト)
《黒縁メガネで笑顔を浮かべ…“ラブホ通い詰め動画”が存在》前橋市長の「釈明会見」に止まぬ困惑と批判の声、市関係者は「動画を見た人は彼女の説明に違和感を持っている」
NEWSポストセブン
バイプレーヤーとして存在感を増している俳優・黒田大輔さん
《⼥⼦レスラー役の⼥優さんを泣かせてしまった…》バイプレーヤー・黒田大輔に出演依頼が絶えない理由、明かした俳優人生で「一番悩んだ役」
NEWSポストセブン
国民スポーツ大会の総合閉会式に出席された佳子さま(10月8日撮影、共同通信社)
《“クッキリ服”に心配の声》佳子さまの“際立ちファッション”をモード誌スタイリストが解説「由緒あるブランドをフレッシュに着こなして」
NEWSポストセブン
“1日で100人と関係を持つ”動画で物議を醸したイギリス出身の女性インフルエンサー、リリー・フィリップス(インスタグラムより)
《“1日で100人と関係を持つ”で物議》イギリス・金髪ロングの美人インフルエンサー(24)を襲った危険なトラブル 父親は「育て方を間違えたんじゃ…」と後悔
NEWSポストセブン
自宅への家宅捜索が報じられた米倉(時事通信)
米倉涼子“ガサ入れ報道”の背景に「麻薬取締部の長く続く捜査」 社会部記者は「米倉さんはマトリからの調べに誠実に対応している」