冨士:私、ご飯だけは面倒くさくない…大好き。1日1回はスーパーやコンビニに行きます。
佐藤:それはいいわね。活力がある。
冨士:往復が運動だと思って行くんですけど、結局、食べるものを買うんですよね。セブン-イレブンのチャーハン、豚小間とかシャンツァイ(香菜)と炒め直すと、すごくおいしいです。
佐藤:東京では行かないけど私も北海道(浦河)じゃセブン-イレブンよ。
冨士:あるんですか? へえー!
佐藤:ありますよ、それぐらい。どんなところだと思ってるの(笑い)。三越があると言ったら驚いてくださいよ。
冨士:食べ物を買うんですか?
佐藤:うん。サンドイッチをよく買いますね。おいしいのよ。
冨士:ローソンはないんですか?
佐藤:ローソンはないの。
冨士:ないんだ。ローソンの鳥のもも焼きはおいしいのに。セブン-イレブンのさばの塩焼きもいいですよ。
佐藤:あなた、なんでもよく知ってるわね(笑い)。
冨士:さばは、骨をちゃんと小骨まで全部取って、きちんとパックして売ってるんです。それを魚焼き器で焼き直して、だしじょうゆをちょっとかけるとおいしいんですよ。
◆佐藤愛子(さとう・あいこ)
1923年大阪府生まれ。1969年『戦いすんで日が暮れて』で直木賞、1979年『幸福の絵』で女流文学賞、2000年『血脈』の完成により菊池寛賞、2015年『晩鐘』で紫式部文学賞を受賞。エッセイ集『九十歳。何がめでたい』が大ベストセラーに。
◆冨士眞奈美(ふじ・まなみ)
静岡県生まれ。1956年『この瞳』の主役でデビューし、俳優座付属養成所を卒業。翌1957年にNHKのテレビ専属第1号になり、以来、映画や舞台、ドラマやバラエティー番組などで幅広い活躍をしている。句集『瀧の裏』など著作も多い。
●構成/佐久間文子 ●撮影/太田真三
※女性セブン2017年8月24・31日号