今回の男子50km競歩はTBSで生中継された。レースは3時間40分超の長丁場で、荒井、小林のゴールはちょうど午後7時過ぎのゴールデンタイムとなり、注目を集めた。西本氏が続ける。
「競歩50㎞は競技時間の長さから今春、2020年東京五輪の競技種目からの除外が取り沙汰された。選手たちがSNSなどを通じて存続を呼びかけたこともあって、除外を免れた経緯がある。今回は荒井選手や小林選手が自ら掴んだチャンスを生かし、お茶の間に日本競歩の強さをアピールする大会となりました」
挫折を乗り越えることで、選手たちの歩みは確かなものになっていく。
※週刊ポスト2017年9月1日号