ライフ

食材の冷凍保存の常識、寄生虫は死ぬが菌は死なない

冷凍室に詰めるのは7割程度に

 夏のこの時期。気になるのは食材の安全性を保てるかどうかだ。そこで、知っておきたいのが冷凍保存の常識。冷凍保存は便利だけれど、ちょっとしたことで味が損なわれたり、食中毒が起こるリスクもある。気になる疑問の答えを、冷凍生活アドバイザーの西川剛史さんに聞いた。

 まず、冷凍保存袋ではなく、薄手のポリ袋でもよいのだろうか?

「冷凍用の保存袋は厚めで、確実に密封できるように作られています。使い捨てがもったいないなら、冷凍用保存容器を利用して。食材を入れ、表面にラップしてからふたを閉めれば乾燥や酸化を防げます」(西川さん、以下同)

 続いて、牛乳も冷凍できる?

「冷凍すると分離してしまうため、解凍したものをそのまま飲むことはできません。シチュー、ポタージュ、ホワイトソースなど加熱料理に使えば問題ありません」

 では、アルミホイルでもラップの代用はできるもの?

「アルミホイルでも密封はできますが、レンジで解凍するときに使えない、中身が見えないなどのデメリットもあるので、ラップのほうが便利です」

 夏場に特に気になる――冷凍で殺菌はできる?

「寄生虫などは冷凍によって死にますが、菌は増殖を抑えるだけで、死にはしません。解凍後、活動を再開し、あっという間に増殖しますので、保存袋は使いまわさない、容器はよく洗って、水気を完全にふき取るなど衛生面には十分に気をつけて」

 さらに、スーパーで買った解凍済みの肉は再冷凍できる?

「スーパーで急速凍結され、正しく解凍されているものであれば、再冷凍しても特には問題ありません。この場合は売り場で赤い汁が出ていないものを選ぶこと。冷凍するときも表面が乾かないように、ぴっちりとラップをして再冷凍を。しょうゆなど調味液につけて水分を与えてから保存袋に入れて冷凍すると、しっとりとしたおいしさが保てます」

 特定の食材の管理も気になるところ。貝割れ大根やブロッコリースプラウトは冷凍できる?

関連キーワード

関連記事

トピックス

大谷翔平がこだわる回転効率とは何か(時事通信フォト)
《メジャー自己最速164キロ記録》大谷翔平が重視する“回転効率”とは何か? 今永昇太や佐々木朗希とも違う“打ちにくい球”の正体 肩やヒジへの負担を懸念する声も
週刊ポスト
竹内朋香さん(27)と伊藤凛さん(26)は、ものの数分間のうちに刺殺されたとされている(飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
「ギャー!!と悲鳴が…」「血のついた黒い服の切れ端がたくさん…」常連客の山下市郎容疑者が“ククリナイフ”で深夜のバーを襲撃《浜松市ガールズバー店員刺殺》
NEWSポストセブン
和久井学被告と、当時25歳だった元キャバクラ店経営者の女性・Aさん
【新宿タワマン殺人・初公判】「オフ会でBBQ、2人でお台場デートにも…」和久井学被告の弁護人が主張した25歳被害女性の「振る舞い」
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(Instagramより)
《愛するネコは無事発見》遠野なぎこが明かしていた「冷房嫌い」 夏でもヒートテックで「眠っている間に脱水症状」も 【遺体の身元確認中】
NEWSポストセブン
『凡夫 寺島知裕。「BUBKA」を作った男』(清談社Publico)を執筆した作家・樋口毅宏氏
「元部下として本にした。それ自体が罪滅ぼしなんです」…雑誌『BUBKA』を生み出した男の「モラハラ・セクハラ」まみれの“負の爪痕”
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年6月4日、撮影/JMPA)
「佳子さまは大学院で学位取得」とブラジル大手通信社が“学歴デマ報道”  宮内庁は「全報道への対応は困難。訂正は求めていません」と回答
NEWSポストセブン
米田
「元祖二刀流」の米田哲也氏が大谷翔平の打撃を「乗っているよな」と評す 缶チューハイ万引き逮捕後初告白で「巨人に移籍していれば投手本塁打数は歴代1位だった」と語る
NEWSポストセブン
花田優一が語った福田典子アナへの“熱い愛”
《福田典子アナへの“熱い愛”を直撃》花田優一が語った新恋人との生活と再婚の可能性「お互いのリズムで足並みを揃えながら、寄り添って進んでいこうと思います」
週刊ポスト
生成AIを用いた佳子さまの動画が拡散されている(時事通信フォト)
「佳子さまの水着姿」「佳子さまダンス」…拡散する生成AI“ディープフェイク”に宮内庁は「必要に応じて警察庁を始めとする関係省庁等と対応を行う」
NEWSポストセブン
まだ重要な問題が残されている(中居正広氏/時事通信フォト)
中居正広氏と被害女性Aさんの“事案後のメール”に「フジ幹部B氏」が繰り返し登場する動かぬ証拠 「業務の延長線上」だったのか、残された最後の問題
週刊ポスト
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《ブログが主な収入源…》女優・遠野なぎこ、レギュラー番組“全滅”で悩んでいた「金銭苦」、1週間前に公表した「診断結果」「薬の処方」
NEWSポストセブン
ホストクラブや風俗店、飲食店のネオン看板がひしめく新宿歌舞伎町(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」のもとにやって来た相談者は「女風」のセラピスト》3か月でホストを諦めた男性に声を掛けた「紫色の靴を履いた男」
NEWSポストセブン