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イ・ボミ復活優勝 スランプの裏にあった「永久シード問題」

復活優勝を果たしたイ・ボミ(写真:時事通信フォト)

 昨年11月以来、実に9か月ぶりに笑顔がはじけた。女子ゴルフのCATレディース(8月18~20日)でツアー通算21勝目を飾ったイ・ボミ(29)である。

 昨年まで2年連続賞金女王で2015年は7勝、2016年は5勝と勝ちまくっていたにもかかわらず、今季は優勝争いに絡めないばかりか予選落ちを3度も経験するなど、ファンをやきもきさせてきた。

「とくに5月頃は、不甲斐ないプレーに終わった後、帰りの車中で号泣したという話も聞きました。自身も清水重憲キャディをはじめとする周囲のスタッフもなかなか不調の原因がわからず、スランプが長引いていた」(担当記者)

 それだけに本人やスタッフたちも復活優勝に喜びを隠さなかったわけだが、関係者の間では原因不明のスランプの背景に、「正会員問題の重圧があったのでは」とも囁かれている。

「昨季まででツアー20勝だったイ・ボミは、30勝したツアー正会員に与えられる永久シード権が視野に入るところまできていた。ただ、彼女は日本のプロテストを受けた正会員ではなく、クォリファイングトーナメントを勝ち抜いてツアー参加していたので、30勝しても永久シード権がもらえない状況だった。

 そこで今季からLPGAは“ツアーで優勝すれば正会員として認める”という制度を新設したのです。ツアーに欠かせない人気者となったイ・ボミのためのルール改正です。だが、ルールが変わった途端に勝てなくなったわけです」(ツアー関係者)

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