芸能

日活ロマンポルノは脚本が生命線 秀逸なシナリオの持つ魔力

再び日活ロマンポルノに注目が集まっている

 昨年11月20日、日活ロマンポルノが45周年を迎え、Blu-ray / DVD化が実現。上映会やトークイベントが開催されるなど、改めて注目が集まっている。

 約70分の上映時間、10分に1回のカラミがあれば、どんな作風に仕上げてもいい──それが日活ロマンポルノの一貫した制作ポリシーだ。この体制により、若手の監督や脚本家に飛躍の機会を与えた。ロマンポルノに造詣の深い映画評論家・寺脇研氏は、脚本家こそ生命線であったと語る。

「いい題材を持って来るのが脚本家の役目。それを監督は味つけしていくわけですが、セリフに力があるかどうかは脚本家次第です」

 ロマンポルノが森田芳光や根岸吉太郎、滝田洋二郎ら名監督を輩出したことは知られるが、脚本家も荒井晴彦、田中陽造、中島丈博、竹山洋、佐伯俊道など、映画ファンにはお馴染みの名前が並ぶ。

「さらにロマンポルノは、世の流れをいち早く取り入れています。監督・根岸吉太郎、脚本・田中陽造、主演・風祭ゆきの『女教師 汚れた放課後』(1981年)は、今で言う“キャリアウーマン”を最初に扱った映画。LGBTに関しても、『セーラー服 百合族』(1983年、脚本・斎藤博)ですでに描かれていた」(寺脇氏)

 女優のハダカを目当てに行ったら、いつの間にかストーリーに引き寄せられていた──それが秀逸なシナリオの持つ魔力である。

取材・文■石田伸也

※週刊ポスト2017年9月22日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

「第8回みどりの『わ』交流のつどい」で、受賞者に拍手を送られる佳子さま(2025年12月、共同通信社)
「心を掴まれてしまった」秋篠宮家・佳子さまが海外SNSで“バズ素材”に…子どもとの会話に外国人ユーザーらがウットリ《親しみやすいプリンセス》
NEWSポストセブン
韓国のガールズグループ・BLACKPINKのリサ(Instagramより)
《目のやり場に困る》BLACKPINKのリサ、授賞式→アフターパーティの衣装チェンジで魅せた「見せる下着」の華麗な着こなし
NEWSポストセブン
3月末で「FOMAサービス」が終了する
《3月末FOMAサービス終了で大混乱!?》ドコモショップで繰り広げられた「老害の見本市」な光景、店員を困惑させる年配客たち 暗証番号わからず「どうにかして」、説明する店員に「最近の若いヤツは気がきかない」
NEWSポストセブン
「新年祝賀の儀」で彬子さまが着用されていたティアラが話題に(時事通信フォト)
《これまでと明らかに異なるデザイン》彬子さまが着用したティアラが話題に「元佐賀藩主・鍋島家出身の梨本宮伊都子妃ゆかりの品」か 2人には“筆まめ”の共通項も
週刊ポスト
真美子さんが目指す夫婦像とは(共同通信社)
《新婚当時から真美子さんとペアで利用》大谷翔平夫妻がお気に入りの“スポンサーアイテム”…「プライベートでも利用してくれる」企業オファーが殺到する“安心感”の理由
NEWSポストセブン
「講書始の儀」に初出席された悠仁さま(時事通信フォト)
《講書始の儀》悠仁さまが“綺麗な45度の一礼” 「紀子さまの憂慮もあって細かな準備があった」と皇室記者、新年祝賀の儀での秋篠宮さまの所作へのネット投稿も影響か
週刊ポスト
デビットベッカムと妻・ヴィクトリア(時事通信フォト)
〈ベッカム家が抱える“嫁姑問題”の現在〉長男の妻・ニコラがインスタから“ベッカム夫妻”の写真を全削除!「連絡は弁護士を通して」通達も
NEWSポストセブン
ニューヨーク市警に所属する新米女性警官が、会員制ポルノサイトにて、過激なランジェリーを身にまとった姿を投稿していたことが発覚した(Facebookより)
〈尻の割れ目に赤いTバックが…〉新米NY女性警官、“過激SNS”発覚の中身は?「完全に一線を超えている」
NEWSポストセブン
厳しい選挙が予想される現職大臣も(石原宏高・環境相/時事通信フォト)
《総選挙シミュレーション》公明票の動向がカギを握る首都決戦 現職大臣2人に落選危機、高市支持派アピールの丸川珠代氏は「夫とアベック復活」狙う
週刊ポスト
「ゼロ日」で59歳の男性と再婚したと報じられた坂口杏里さんだが…
《3年ぶり2度目のスピード離婚》坂口杏里さんの「ふっくら近影」に心配の声…「膝が痛くて…でもメンタルは安定してます」本人が明かした「59歳会社員との破局の背景」
NEWSポストセブン
笑いだけでなく「ふーん」「ええ!」「あー」といった声が人為的に追加される(イメージ)
《視聴者からクレームも》テレビ番組で多用される「声入れ」 若手スタッフに広がる危機感「時代遅れ」「視聴者をだましている感じがする」
NEWSポストセブン
北海道日高町で店の壁の内側から遺体が見つかった事件。逮捕された松倉俊彦容疑者(49)、被害者の工藤日菜野さん。(左・店舗のSNSより、右・知人提供)
「なんか臭くない?」「生ゴミを捨ててないからだよ」死体遺棄のバーで“明らかな異変”…松倉俊彦容疑者が見せた“不可解な動き”とは【日高・女性看護師死体遺棄】
NEWSポストセブン