そうしたなかで光るのが、御嶽海と嘉風の両関脇を押し倒したうえ、5日目には横綱・日馬富士をはたき込みで下し初金星を挙げるなど、元気な取り口が目立つ21歳の阿武咲(前頭3)だ。
「地元・青森の三本木農業高校に進み、1年で全国大会と国体で優勝。卒業を待たずに阿武松部屋へ入門した逸材。中学時代からソリ込みを入れていたというから、休む力士ばかりのなかでツッパリ根性の気合いは違う。期待の星です」(前出の親方)
予想外の「新星」は、こんな場所にこそ、現われるのかもしれない。
※週刊ポスト2017年9月29日号