「年金制度は、給付と負担の2つで成り立っていて、負担のほうは義務。制度がそうなっているので、(返上しても)保険料をいただくということ」(年金局年金課)
返上しても、感謝状ではなく、“保険料の請求書”が送られてくるのである。
では、支払った保険料と期間に応じて、年金を受け取れるという国民の正当な権利はどうなるのか。進次郎氏の発言にはすでに、「法律を作って制度化することが仕事の国会議員が、制度化できない『自主返上』を喧伝するのはおかしな話。単に“年金をもらうのは悪いこと、後ろめたいこと”という印象を世に広めるだけになりかねない」(経済ジャーナリスト・荻原博子氏)といった指摘が出ている。
※週刊ポスト2017年9月29日号