◆最強ブランド「青山霊園」

 前述の通り、高額になるのは、土地使用料と墓石代がかかる「一般墓」だ。ポータルサイト『いいお墓』『いい葬儀』などを運営する鎌倉新書のデータ(第8回お墓の消費者全国実態調査)によれば、一般墓にかかる金額の全国平均は約180万円だ。

 一般墓地は自治体運営の「公営霊園」、法人運営の「民間霊園」、境内の中に墓がある「寺院墓地」の3つに大別される。無宗旨・無宗派で入れ、かつ費用が安いことから公営霊園が人気だ。しかし都心の一等地となると話は別だ。

 大久保利通など維新の傑物から、犬養毅、池田勇人ら総理大臣経験者、国木田独歩、星新一といった文豪など歴史を彩った偉人たちの墓がズラリと並ぶ“ブランド墓地”として知られる東京・港区の「青山霊園」の土地使用料は437万~1080万円(2017年度募集)。さらに墓石代がかかるため、総額1000万円を超えるケースはザラだ。それでも利便性とブランド力で新規募集の競争倍率は例年15倍前後になるという。

◆「コインロッカー同然」も

「納骨堂」は土地代や墓石代がかからないため、価格帯は80万~100万円が主流。コインロッカーのような納骨スペースが並ぶ比較的簡易なタイプもあれば、ICカードをかざすと骨壺がベルトコンベアで運ばれてくる“ハイテク納骨堂”もある。

「価格は立地や施設によって差があるが、最近流行の自動搬送式の納骨堂は100万円以上かかるところが多い。納骨スペースも1人分のもの、夫婦で入れるもののほか、家単位で4~8人分を納骨できるタイプもあります」(前出・吉川氏)

関連キーワード

関連記事

トピックス

水原受刑者のドラマ化が決定した
《水原一平ドラマ化》決定した“ワイスピ監督”はインスタに「大谷応援投稿の過去」…大谷翔平サイドが恐れる「実名での映像化」と「日本配信の可能性」
NEWSポストセブン
山本由伸選手とモデルのNiki(Instagramより)
「球場では見かけなかった…」山本由伸と“熱愛説”のモデル・Niki、バースデーの席にうつりこんだ“別のスポーツ”の存在【インスタでは圧巻の美脚を披露】
NEWSポストセブン
モンゴル訪問時の写真をご覧になる天皇皇后両陛下(写真/宮内庁提供 ) 
【祝・62才】皇后・雅子さま、幸せあふれる誕生日 ご家族と愛犬が揃った記念写真ほか、気品に満ちたお姿で振り返るバースデー 
女性セブン
村上迦楼羅容疑者(27)のルーツは地元の不良グループだった(読者提供/本人SNS)
《型落ちレクサスと中古ブランドを自慢》トクリュウ指示役・村上迦楼羅(かるら)容疑者の悪事のルーツは「改造バイクに万引き、未成年飲酒…十数人の不良グループ」
NEWSポストセブン
現在は三児の母となり、昨年、8年ぶりに芸能活動に本格復帰した加藤あい
《現在は3児の母》加藤あいが振り返る「めまぐるしかった」CM女王時代 海外生活を経験して気付いた日本の魅力「子育てしやすい良い国です」ようやく手に入れた“心の余裕”
週刊ポスト
熊本県警本部(写真左:時事通信)と林信彦容疑者(53)が勤めていた幼稚園(写真右)
《親族が悲嘆「もう耐えられないんです」》女児へのわいせつ行為で逮捕のベテラン保育士・林信彦容疑者(53)は“2児の父”だった
NEWSポストセブン
エスカレーターのふもとには瓦礫の山が
《青森東方沖地震の余波》「『あそこで誰が飲んでた』なんて噂はすぐに広まる」被災地を襲う“自粛ムード”と3.11を知る漁師のホンネ「今の政府は絶対に助けてくれない」
NEWSポストセブン
リクルート社内の“不正”を告発した社員は解雇後、SNS上で誹謗中傷がやまない状況に
リクルートの“サクラ行為”内部告発者がSNSで誹謗中傷の被害 嫌がらせ投稿の発信源を情報開示した結果は“リクルートが契約する電話番号” 同社の責任が問われる可能性を弁護士が解説
週刊ポスト
上原多香子の近影が友人らのSNSで投稿されていた(写真は本人のSNSより)
《茶髪で缶ビールを片手に》42歳となった上原多香子、沖縄移住から3年“活動休止状態”の現在「事務所のHPから個人のプロフィールは消えて…」
NEWSポストセブン
ラオス語を学習される愛子さま(2025年11月10日、写真/宮内庁提供)
《愛子さまご愛用の「レトロ可愛い」文房具が爆売れ》お誕生日で“やわらかピンク”ペンをお持ちに…「売り切れで買えない!」にメーカーが回答「出荷数は通常月の約10倍」
NEWSポストセブン
王子から被害を受けたジュフリー氏、若き日のアンドルー王子(時事通信フォト)
《10代少女らが被害に遭った“悪魔の館”写真公開》トランプ政権を悩ませる「エプスタイン事件」という亡霊と“黒い手帳”
NEWSポストセブン
竹内結子さんと中村獅童
《竹内結子さんとの愛息が20歳に…》再婚の中村獅童が家族揃ってテレビに出演、明かしていた揺れる胸中 “子どもたちにゆくゆくは説明したい”との思い
NEWSポストセブン