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2017.09.30 07:00  週刊ポスト

梅沢富美男 “キレキャラ”の裏に舞台役者の強烈な矜持

「その時、奥から出てきて『許してやんなさい。年上の子たちに誘われただけなんでしょうから』と助け舟を出してくれたのが、その工場の社長夫人。その人はなんと、母親の昔の弟子だったんだ。『あの天才子役だったトンちゃんが……』って俺を抱いて号泣して。芝居より芝居みたいなシーンだよね」

 時代遅れのおっさんと言われようが、やたらと「人情だよ!」と言い続けるのは、こんな体験があったからだ。

「昔の大人はよそんちの子だって叱ったし、大事なことも教えた。でも今のジジババたちは、自分の子供や孫にも遠慮して何も言わないだろう。若い者も空気を読めとか言われて自分を抑える。そんな息苦しい世の中だからこそ、自分はオカシイと思ったことはきっぱりオカシイと言うし、筋の通らないことは違うだろ! って言う」

 厳しい意見の底には、今人々が忘れがちな「人として大切なこと」がある。そんな思いをこのほど上梓するエッセイ『富美男の乱』に正直に綴った。

 取材の間じゅう、彼は一貫して腰が低く、そして上機嫌の人であった。強面のようで慈愛深く、熱いようで冷めている。テレビでキレている梅沢富美男にダマされないように。彼はどこまでいっても“役者”なのだから。

【PROFILE】うめざわ・とみお/1950年11月9日、福島市生まれ。本名・池田富美男。俳優・歌手・タレント。フィトセラピストの妻と2人の娘がいる。初舞台は1歳5か月、15歳で本格的に役者スタート。“下町の玉三郎”として女形でブレイクした。現在は「梅沢劇団」三代目座長として、年間180日舞台に立つ傍ら、コメンテーター、エンターテイナーとしてバラエティ番組で活躍中。9月25日発売の著書『富美男の乱』では、役者人生、家族や故郷への思い、今の世の中から不倫の真相までを告白している。

●撮影/相澤裕明 取材・文/小野純子

※週刊ポスト2017年10月6日号

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