「私が米政府高官らから得た情報によると、この会合では米朝間で具体的な合意案が交わされたそうです。内容は“米国が北朝鮮を核保有国として認める代わりに、北朝鮮は核拡散防止条約(NPT)への署名・批准、および核軍縮体制への協力を約束する”というものです。北朝鮮を核保有国として認めることになりますが、彼らの核開発を可視化した上で、管理下に置くという現実的な外交戦略です。
この合意案を踏まえて米朝国交正常化交渉を進め、どこかの節目でトランプの訪朝を実現するロードマップの作成が秘かに準備中だとされています。2つの会合に出たアインホーンとボルトンはともにキッシンジャーの側近です」
板垣氏によれば、5月以降も米朝首脳会談実現に向けた両国の水面下での折衝が続いており、この10月中にも、再びオスロで非公式会合が開かれるとの情報が流れているという。交渉が水面下で行なわれている。
※週刊ポスト2017年10月13・20日号